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駄目親父としっかり娘の珍道中
第11話 家庭のゴミってどんな分別にすべきだろうか。燃えるゴミ?それとも燃えないゴミ?
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った。
 必死に逃れようと定春の口から飛び出た下半身がバタバタと動き回る。が、そんなのお構いなしに定春は尚も口の中にある獲物の感触をその牙で楽しんでいた。その度に不気味な音が辺りに響き渡る。神楽はご満悦な顔をしているようだが、ユーノは青ざめて耳を塞いでいた。小動物である自分があれに食われたら一発で丸呑みにされてしまう。そんな恐怖感が彼を襲っていたのであった。




     ***




「さ、さてとぉ……おふざけもこの辺にしてとっとと済ませるとすっかぁ」

 上半身が歯型だらけの銀時と新八の双方が落ち着きを取り戻し、今度は目の前のガラクタに向かい転送ボタンを押した。すると、先ほどの新八の眼鏡と同様にガラクタが一斉に姿を消す。今回も転送は成功したようだ。試しに源外に向けて電話を掛けてみる。

「よぉ、そっちに物は行ったかぁ?」
【おぅ、行ったぞぉ。しかしなんだこりゃ? ガラクタはまぁ良いとして、何で眼鏡と雑誌?】
「あぁ、それは眼鏡じゃなくて新八だ。後で返してくんねぇ?」
【まぁ良いけどよぉ、んじゃこの雑誌は何だ?】
「お前のジョイスティックを修理するのに使えるだろ? それつかってハッスルして修理に身を入れてくれや」
【いらん事に気ぃ遣うんじゃねぇ!】

 どうやら要らぬ世話だったようだ。まぁ、そんな事はさておきであり、問題は先ほど送った物に必要なパーツがあるかどうかの話だ。

「んで、あったかぁ?」
【いんや、残念だがねぇなぁ。流石異世界なだけあってこっちとはまた別の技術を使ってやがる。だが、俺の欲しいパーツはないみたいだ。悪いがまた別の探してきてくれや】
「ったく、面倒だなぁ」

 嫌そうな返事をしながらも渋々探す事にした。修理してくれねば帰れないのだから仕方がないと言えば仕方がない。
 と、言う訳で第2巡目のゴミ捜索が開始された。

「僕は今度これ持って来ましたよ」

 新八が持って来たのはトースターだった。恐らく、今のご家庭で利用しているのは極少ないと思われる二枚焼き式のトースターだ。
 スイッチを入れて焼きあがるとパンが飛び出す型の奴でありこの型を見るのは恐らくかなり稀だと思われる。

「私はこれ持って来たアル!」

 神楽が持って来たのは何処かで見たような携帯ゲーム機だった。折りたたみ式の奴であり付属品として字を書けないペンも取り付けられている。
 本当に何処かで見た感じなのだが、皆様は見覚えがあるだろうか?

「俺はこれを持ってきたぜ」

 銀時が持って来たのは今や懐かしのブラウン管テレビであった。時代はプラズマや小型が進み、デジタル放送に切り替わってから殆ど姿を消してしまった青春の思い出が詰まったブラウン管テレビである。

「さてと、この次はどうだぁ
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