暁 〜小説投稿サイト〜
駄目親父としっかり娘の珍道中
第11話 家庭のゴミってどんな分別にすべきだろうか。燃えるゴミ?それとも燃えないゴミ?
[11/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
げるその女性は明らかに味方とは思えそうに無い。どう見てもあれは敵だ。そう告げている。その女性が銀時達の前に降りて来た。手に武器を持っていないところを見るにこの女性はどうやら徒手空拳で闘うようだ。

「あんたに恨みはたんまりあってねぇ。お誂え向きな場所だし、此処でくたばって貰おうじゃないのさ」
「ちっ、この間の金髪変態女(フェイト)と良い、今回のてめぇと良い、何でこの世界で俺ってそんなに恨まれてるんだ?」

 愚痴りながらも身構える。相手は恐らく前に闘ったフェイトと同じ魔導師の類だろう。となれば弱体化した現状ではかなりの強敵となりえる。油断は出来ない状況だ。

「そんじゃぁ、行くよぉ!」
「ちっ!」

 迷う事なくその女性は一直線に銀時目掛けて突っ込んできた。咄嗟に目の前に木刀を構えて防御姿勢をとる。
 凄まじい衝撃と共に銀時の体は後方へと吹き飛ばされる。只の拳だと言うのにとんでもない衝撃だった。やはり魔導師が相手では今の銀時達は分が悪い。

「ほらほら、しっかりしないとアッサリやられちゃうよぉ!」
「野郎、調子に乗るんじゃねぇ!」

 即座に体制を立て直した銀時は、再度突っ込んで来るアルフに対し木刀を横薙ぎに振るった。鋭い一閃が放たれる。それを察したアルフは即座に片腕を木刀の斜線上に掲げる。其処へ木刀がぶつかってきた。衝撃がアルフ脳でに伝わってくる。だが、それだけであった。アルフには大したダメージになってはおらず、あっさりと跳ね除けられてしまった。

「ぐっ! 効いてねぇってかよ」
「何だい今のは? 大して効いちゃいないよ!」

 跳ね除けた直後に硬く握り締めた拳をそのまま銀時の腹部に叩き込む。銀時の体が拳の一撃によりくの字に曲がる。速度はフェイトに比べるとさほど早くない。だが、その分一撃一撃が諸に痛い。しかも、この前のフェイトと同様、このアルフの狙いは銀時のようだ。
 全く、身に覚えがないとはこの事だろう。何もしてないと言うのに二人の魔導師に狙われるのだから災難と言えば災難でしかない。

「銀さん! 大丈夫ですか?」
「まだ死んじゃ駄目アル! こんなとこで死んだら今日から私が主役になっちゃうアルからねぇ!」

 まともに戦えない銀時に加勢しようと神楽と新八も加わる。しかし、子回の相手に果たしてどう立ち向かえば良いだろうか?
 個々で挑めば間違いなく勝ち目はない。だが、三人寄らばなんとやらだ。個々で駄目なら纏めて掛かるだけだ。

「新八、神楽! 俺達個々じゃあの犬耳姉ちゃんにゃ勝ち目がねぇ。多少反則っぽいが纏めて掛かるぞ」
「上等ネェ! あいつをぶちのめして金髪女(フェイト)妹分(なのは)の居場所を洗いざらい吐かせてやるネェ!」
「やりましょう銀さん! 此処で僕達は倒れる訳にはいかないん
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ