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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第二六幕 「イカれた現実へようこそ」
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うに後ろを振り返り、鈴が唐突に混乱する。アリーナから見る佐藤さんとユウは何が起きたかわからずそんな3人を不思議そうな目で見つめる。
3人が見た先にあったのは破壊されたIS・・・だったもの。
バキッ、バキバキ、ミキッ・・・
ガシュッ、ガコン!ギギギギ・・・ガキャン!!
ガシャーン!ガシャーン!ガキーン!
「な、な、な、な・・・」
「どうし・・・・・・何だ、アレ!?」
「な、何じゃこりゃぁぁ―――!!」
『・・・・・・・・・きがくるっとる』
皆の目に映った物・・・それは装甲がひとりでに動きだし、目まぐるしく装甲をスライド・展開・格納させパーツがあらぬ方向に回転したりしながら急激に形を変える、二つに割れたアンノウンの姿だった。
その非常にインチキ臭い変形の後に・・・真っ二つになったアンノウンは――
≪警告!敵性ISの再起動を確認!≫
――何と、それぞれ2機のISとなって立ち上がっていた。
「プ、プラナリアかお前はーーー!!」
「むしろイス○フェルだぁぁーーー!?」
「いや、どちらかというと、○竜人・・・!!」
割と余裕あるだろお前ら、と言いたくなる会話だが、彼らには全く余裕はない。
無人機というだけでも国際問題急な上に規格外の火力を持ったIS。しかも頭から真っ二つになった後のそれが突然動き出したら。いきなりマグロの解体ショーもびっくりなほどに素早く、かつどこがどう動いているのか訳の分からない動きで変形(というか最早変態)し、分裂したかのように2機になったら。
・・・ぶっちゃけ、非常にシュールである。恐らくあの2機は元々二つで一つのISであり、左右対称な形で変形合体する構造だったのだろう。というかそうでなかったらどこぞのデビルな細胞が使われていることになる。
言うまでもないが合体機構及び合体機構のあるISなどこの世には存在しないどころか発想すらない。そもそも人が乗ってるんだから変形や合体ができてたまるかという話である。
そんな馬鹿馬鹿しい存在が質量を伴って目の前に居たら、誰だってパニクる。実際みんなパニクっている。というか展開についていけず、正常な判断が困難な心理状態に追い込まれていたのだ。
「ちょちょちょっと!?どうすんのよ!?どうすんのよ!!」
「ごめん一夏、風花にはもうエネルギーが・・・」
「下がって。弐式には、まだ盾になるくらいの余裕は・・・」
そんな様子をあざ笑うかのように、2機は駆動音の唸りを上げる。その音が、既に一夏以外満身創痍なメンツを見て勝ち誇っているようだった。
既に鈴はエネルギー切れでISを展開することさえできず、ユウも密度の高い戦闘の所為で残存エネルギーは心許ない。簪と打鉄弐式は若干余裕があるが、最大火力であるマイクロミサ
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