暁 〜小説投稿サイト〜
【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第二五幕 「初めての共同作業」
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けていた3人は一瞬判断が遅れ、その遅れが危険な事態を致命的にしてしまった。

「嘘・・・もう、動けるわけが・・・」
「これでも倒れないのか・・・!二人とも下がれ!」
「だ、駄目!もうエネルギーが切れて・・・!!」
「なっ・・・!?具現維持限界(リミットダウン)か!?」

致命的で最悪のタイミングだ。皆が油断していた間に、既にアンノウンはエネルギーチャージを終了しようとしていた。
どうする?このままでは鈴が避け切れない。かといって今からではアンノウンに攻撃するのも簪と二人で鈴を持ち上げるのも間に合わない。

「万事休すか・・・!一か八か、投桃報李のバリアで・・・」
『その必要はないぜ!!』
「!? その声は・・・!」

「俺の大切な人に・・・手を出すなぁぁぁぁぁ!!」

それは見覚えのある純白のIS。親友である一夏が駆る“白式”が雪片弐式を振りかぶる姿だった。
雪片のパーツ上部が展開され、内部から眩い非実体刃が現れる。以前の戦いではとうとう当てることが出来なかった白式のワンオフ・アビリティー、“零落白夜”。その力を一言で表せば―――


ぞんッッ!!


「・・・よう、みんな。遅くなってゴメンな?」

――― 一撃必殺。
そこには雪片を肩に担ぎ、逆光が指す中こちらに笑いかける一夏の姿があった。やや遅れて、頭から真っ二つにされたアンノウンが今度こそ崩れ落ちた。
千冬からの伝言より、ぴったり4分後の出来事である。

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