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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第二五幕 「初めての共同作業」
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ャージ120%!発射トリガーは簪に任せた!」
「“春雷”リミッター一時解放、発射準備完了。軸線よろし・・・」
それはある者にとっての夢、ある者にとっての憧れ。ISという分野で、恐らく初めての試みだろう。これから彼女たちは、後にIS界を震撼させることとなるとある事を、"やらかそう"としていた。
「今!!」
瞬間、風花の“鳴動”と弐式の“春雷”が同時に火を噴く。猛然と発射された計4門分の荷電粒子は・・・そのまま直進することなく正面の空間に吸い込まれる。
吸い込んだのは先ほど甲龍が形成した“空間圧縮レンズ”だ。空間に圧を加えて砲身を形成できるなら、力の加え方を変えれば疑似的な重力レンズも形成できる。そして空間自体を圧縮して造ったレンズは粒子を余すことなく歪曲・収束し、そこに衝撃砲のエネルギーを起爆剤として一気に解き放たれる。
一度息を吐いた簪は勢いよく息を吸い込み、腹の底から叫んだ。
「雷 咆 鳴 撃 ! バスタァァァァァキャノォン!!!」
三位一体、エネルギー収束率200%。砲台を大型化し、衝撃諸共圧縮して打ち出されたそれは、文字通り3機の最高火力となってアンノウンに襲いかかった。
《グオォォォォォォォォォォォォン!!!》
まるで竜の轟きのような凄まじい轟音を放ちながら、3人の力を合わせた“
合体攻撃
(
ロマン砲
)
”は空中に放り出されたアンノウンを飲み込み、そのまま上空の遮断シールドまで打ち抜いた。
遮断シールド激突と共にアリーナに響き渡る轟音と閃光。
その眩い閃光はまるで勝利と成功を祝福するかのように、3人とそのISを明るく照らした。
「これがッ!!」
「私たちの!!」
「乾坤一擲の、一撃砲!!!」
『・・・・・・どうしよう、ノリについていけない』
ポツリと呟く佐藤さん。それにしてもこいつら、ノリノリである。
がしゃぁぁぁぁぁん!!
金属の擦れる轟音を立てて、巨大な敵ISが地表に叩きつけられる。3人も続きようにゆっくり地上に着陸する。
既に先ほどの攻撃で全身がボロボロであり、とてもではないが動けるようには見えない。つまり―――
「か、勝った・・・のか?」
「・・・多分」
「さっきの攻撃で甲龍のシールドエネルギーはほぼすっからかんになっちゃったし?これで倒れなかったらもはやISじゃないっての」
と鈴が漏らした瞬間―――
『ウッソ・・・ちょっと皆!そいつまだ動いてるよ!!』
「・・・・・・え?」
佐藤さんの通信に振り返った皆が見たもの。
ギギギ・・・とアンノウンの腕が持ち上がった。腕のビーム発射口からは余剰エネルギーが漏れており、発射準備をしていることは明白だった。
倒したと思い完全に気が抜
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