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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第二五幕 「初めての共同作業」
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「ナイスバッティング!!」
浮き上がった先に待っていた甲龍の双天牙月が待ち構えていた。瞬時加速で完璧なタイミングに刀をぶつける。甲龍の馬力は現行ISの中でもトップクラスであり、無防備な体勢も相まってその力に押されたアンノウンはバランスを取る暇を与えられずに横に吹き飛ばされる。こうなってしまえば狙いをつけてビームを放つことはできない。
「まだまだぁ!これも持ってけぇ!!」
攻撃は終わらない。既にアンノウンの吹き飛ばされる方向に回り込んでいた風花が、今度は噴射加速の速度をたっぷり乗せたバリアキックを叩き込む。アンノウンはPICの慣性調節が間に合わず、その運動エネルギーに任せて更に機体が元の場所に帰っていく。
「せーのっ!!」
「
斬
(
ざ
)
ぁん!!」
甲龍の下に回り込んでいた打鉄弐式に薙刀“夢現” を展開させた簪と、ユウが手放したことで量子化し、再び舞い戻ってきた双天牙月を連結させた鈴が同時にアンノウンを斬り飛ばす。
今度は重量の差を数で補う攻撃。吹き飛ばされたアンノウンは為されるがまま、キャッチボールの様にユウの下に吹き飛ぶ。
「“義聖”展開!」
後付型炸薬式鋼貫手“義聖”・・・腕甲に展開される、まるで篭手の様な武器だ。腕部装甲内にスライド機構があり、火薬を爆発させることで人間で言う手首から先が発射される。
パイルバンカーとは違い単発式であり、一度使うたびに薬莢を詰め直さなければならなという欠点がある。しかもただ密着して叩き込むだけなら灰色の
鱗殻
(
グレースケール
)
というパイルバンカーと大した威力の違いがない。
だが、この武器の神髄は“拳を振り抜くタイミングに合わせて使う”ことで爆発的な貫通力を生み出すという点だ。腕を振り抜く動作の中でかかる勢いが最大になる瞬間を見極めて火薬を爆発させる・・・文字通り貫手のような使い方をすることでこれは真価を発揮する。
「ファイア!!」
ズガァァァァァァァンッッ!!!
鉄の抉れるような甲高い音が響き、胸部装甲に出来た大きな傷と共にアンノウンは上に打ち出された。そして、それに合わせる様に全ての準備が整う。全てがここにつなぐための連鎖であり、これが最後だ。
「最終段階!セット!」
既に敵がユウの方に吹き飛んだ時点で簪と鈴はユウの元へ駆けだしていた。そう、これこそが簪の考えた最後の策。
鈴が“龍咆”を発動する。だが、それは単純に衝撃砲を発射するのではない。甲龍の前に立ったユウは荷電粒子砲“鳴動”の発射準備に入り、後ろに立った簪は背部にマウントされていた荷電粒子砲“春雷”を長距離射撃モードに切り替え、発射準備に入る。だがそれも決して単なる一斉攻撃ではない。
「砲身形成開始!データリンク・・・“空間圧縮レンズ”形成完了!!」
「“鳴動”エネルギーチ
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