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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第二四幕 「1人より2人、2人より3人、3人より・・・」
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止まらない」
「どういう心境の変化があったのかは分からないけど・・・無理はしないでね?」
「・・・うん、それは真っ先に突っ込んだ、ユウの言えたことじゃ、ない」
「うぐっ!?」
「アハハ!それは言えてる!」
『おーいそこな若人達!盛り上がってるところ済まないけど織斑先生から伝言だよ〜!』

未だに観客席にいる佐藤さんからの通信だ。というか若人って自分も同い年だろうに・・・

『「あと4分持たせろ」だってさ!』
「4分ねぇ・・・アイツはこっちの動きが止まってる時は動きが鈍いし4分ぐらい・・・」
「・・・そうも、いかないみたい。避けて!!」
「何ッ!?」

先ほどまで動きの鈍かったアンノウンが、打って変わってこちらに砲撃を加え始めたのだ。散開して躱すが、途中あの大出力ビームが再び発射される。そのビームは莫大な熱量を以て再び遮断シールドを貫通し、今度はアリーナの屋根の一部を吹き飛ばす。

『きゃぁぁぁぁぁぁ!!』
『もういやぁ・・・出してよ!ここから出して!」
『はいはい皆落ち着いて!もうすぐみんな大好き織斑先生が助けに来るからね〜!』

佐藤さんの声に僅かながら落ち着きを取り戻した生徒達だったが、目の前で得体の知れないISが戦っている中、ずっとアリーナ内に閉じ込められている彼女たちの精神状態は限界が近づいていた。

「まずいわね・・・さっきよりチャージ時間のインターバルが短くなって来てる!急いであいつの動きを止めないと防ぎきれないかも!」
「でもどうする?衝撃砲もミサイルも有効打にはならないよ?」
「二人とも・・・私に、いい考えがある」
「・・・・・・その言い方されると激しく不安になるんだけど?」
「いや大丈夫!総司令官が言わなければ成功する!・・・はず!」

どうも3人そろって妙な電波を受信しているようだ。簪は至って真面目であるからこの場合ふざけているのは鈴とユウの方という事になるかもしれない。
何はともあれ作戦会議。幸いターゲットが2機から3機になったことによって目標が分散し弾幕が避けやすくなっているため、3人は秘匿回線で作戦の打ち合わせをする。簪の立てた作戦は中々に大胆かつ素っ頓狂で、ユウと鈴は面食らった。確かに上手くいけばこちらの最大火力を叩き込むことが出来る。だが、口で言うほど簡単な内容では決してなかった。

「そ、それ本当に上手くいくの!?」
「・・・確かに理論上は無理じゃないけど、結構な博打よそれ?」
「確かに、成功確率は・・・良くて4割。でも、一人につき2割ずつ、勇気で補えば10割になる」
「ええ!?」
「・・・ぷっ!何よその山田先生理論!・・・でもまぁ、そういうの嫌いじゃないな!」

まさか簪がどっかのアニメで聞いた事のある根性論を持ち出すとは思わなかったユウは“簪ちゃんっ
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