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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第二四幕 「1人より2人、2人より3人、3人より・・・」
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る。この忙しいときに何やってんだコイツ。やかましいことこの上ないので本当に邪魔だ。実際他の職員たちも顔を顰めている。というかこの非常時にまでブラコンを発揮しなくてもいいだろうに・・・
「とまぁ冗談は置いておいて」
(本当に冗談・・・だよな?割と本気だったとか無いよな?)
「一夏には出来ることがありますよ?」
「何を言って・・・いや、待てよ?」
意味ありげに笑うジョウが何を言いたいのか、千冬は直ぐに思い至った。一夏ならできるという事は、逆を言えばこの場で一夏にしかできないことという事だ。
確かに予想通りなら一夏にしかできないだろう。一夏をわざわざ危険な場所に連れて行くのに呵責がない訳ではないが、他の生徒の命が懸っているのだからこの際そんなことは言っていられない。何より、時間がない。
「一夏、お前白式は持ってきているか?」
「え?そりゃ持ってるよ?さっきまで第3アリーナで訓練してたし・・・」
「・・・成程。それなら行けるかもしれん」
「えぇっ!?」
「ど、どういうことですか先生!?」
「いいかお前たち、時間がないから私の言うとおりにしろ。返答は“はい”以外認めん!まず一夏と残間はこちらに・・・」
戦闘が始まってから既に20分以上が経過した中、外ではようやく光明が見え始めていた。
= = =
アンノウンの下に突然飛来した無数のマイクロミサイル。
複雑な軌道を描きながらアンノウンのビームを掻い潜り、その全弾が直撃した。流石にミサイルの衝撃は堪えたのか、アンノウンはバランスを崩しながら後退する。一瞬何が起きたか分からず混乱するユウと鈴だが、ユウはいち早く誰が何をしたのかに思い至った。
「何!?新手・・・じゃないわよね?」
「このミサイルは・・・簪ちゃんの!?逃げたんじゃ・・・」
後ろを見ればそこには打鉄弐式をその身に纏った少女、簪が近づいてきていた。
打鉄の名を継ぎながらも機動力重視に設計された直線的なフォルム。非固定浮遊部位は平均的なISのそれと一線を画す大型であり、推進補助としてもミサイルを発射する武装ポットとしても、そしてシールドとしても用いることが出来る。攻、防、速の一体化。第3世代兵器こそ内蔵していないものの、そのポテンシャルは第3世代機に引けを取らない。
そしてそのISを駆る簪は二人に淡々と、しかし強い意志を湛えた声で告げる。
「私も、戦う。二人だけに、任せきりにはしたくない」
「・・・いいのかい?命懸けだよ?」
「それは・・・二人も同じ」
簪の瞳は、今までにない不退転の強い意志を湛えていた。鈴は値踏みするように簪をじろじろ見るが、やがて納得したように頷いた。
「さっきまでは震えてたけど・・・今は平気みたいね?」
「・・・うん。私は、もう立ち
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