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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第二四幕 「1人より2人、2人より3人、3人より・・・」
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「織斑先生!生徒が4名、アリーナ内から避難してきました!」
「その4名はどうやって脱出を?」
「アンノウンの砲撃が非常口を突き破ったため、そこから脱出したとのことです!」
「ならばそのルートからの侵入は可能だな?」
「いえ・・・先ほど確認したところ、遮断シールドの効果範囲が書き換えられたらしくそこも侵入不能となっていました」
「報告します!ハッキング元はやはりあのアンノウンのようです!また、こちらからシステムを取り戻そうとしていますが、このままでは30分以上かかってしまいます!」
「ハックも駄目、非常口も駄目か・・・おのれ、良くもやってくれたものだ・・・!!」
千冬は顔に怒りを滲ませながらアリーナを睨みつける。本来生徒たちの練習の場であり安全のためにさまざまな設備を持つこのアリーナが、今この瞬間だけは生徒を閉じ込め戦わせる
闘技場
(
コロッセオ
)
と化していた。
内部からは未だに戦闘音が鳴り止まない。あの中では専用機持ち3名と10数名の無防備な生徒が取り残され、孤軍奮闘している。上空からとらえた映像を見る限り、彼ら3人だけでアンノウンを倒しきるのは非常に難しいだろう。
「千冬姉ーー!!」
「・・・織斑先生だ、馬鹿者。何をしに来た」
聞き覚えのあるその声に振り向けば、そこには弟である一夏がいた。後ろにはジョウや箒など数名に加え、なんとベルーナもやってきている。
「ちふ・・・織斑先生!ユウたちは無事なのか!?」
「避難命令が出ていたはずだが?まったく、今のところ怪我人は出ていない。今のところはな・・・」
「・・・ミノリは、この中に?」
「・・・そうだ」
絶え間なく聞こえるアリーナ内の戦闘音に激しく怯えながらも、しかし決して目を逸らさないベルーナ。顔色は蒼白、絶え間なく額から冷や汗を流している。ルームメイト思いなのは結構だが、今にも限界を迎えそうで非常に危なっかしい。もっとも、その姿より先ほどの発言にばかり気をとられている者もいるが。
(・・・ねぇ、今ベル君佐藤さんの事を・・・)
(名前、しかも呼び捨てだったな)
(ひょっとして二人の関係はもうそんなところまで進んでるの!?)
「ふざけるなら帰れ、特に後ろの3人。お前らに出来ることなど何もないし、邪魔だ」
「「「す、スミマセン!!」」」
千冬の厳しい言葉に背筋を伸ばして謝るのを尻目に、ジョウが口を挟んでくる。
「織斑先生、俺達に出来ることはありますよ?」
「・・・何ができるというんだ、ISも持ってないお前に」
「ユウにほとばしる俺の愛をここから送る!!負けるなユウ!頑張れユウ!フレーッ!フレーッ!結・章!!」
「帰れ」
何処からともなく取り出した太鼓とラッパをドンドンパフパフ鳴らしながら全力で叫ぶジョウに千冬はこめかみに青筋を浮かべ
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