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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第二四幕 「1人より2人、2人より3人、3人より・・・」
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最後まで強がっていたいのだ。むしろ結果が変わらないからこそ、自分の在り方を自分で決めていたいのだ。
これが私の持論。一度死んでから何かと考え直すことは多々あったが、やっぱりこの格好つけたがりは今世でも続けていきたい。意地っ張りの見栄っ張りと笑いたきゃ笑え!
『簪ちゃんはどう?』
『・・・わ、私、は・・・・・・私、は・・・・・・私は・・・』
・・・まぁぶっちゃけ私は逃げ場がないから開き直ってるだけなんだけどね!逃げ道あったら速攻で逃走してたと思うし?人間正直が一番だね!ついでに言うとこれはあくまで私の持論だから、出来ればかんちゃんには逃げてほしいな〜・・・原作とあまり離れすぎるのも怖いし、本当に死んじゃいそうだし。さり気なーく逃げるように誘導しようかな?
『私は、戦う!!佐藤さんも、逃げ遅れた皆も、戦ってる2人も死なせない!!』
・・・えー!?何でそんなにやる気出してんの!?君そんな熱血キャラとちゃうかったやん!?おかしい・・・彼女はもっと臆病で内向的で、悪く言えば暗めな性格だったはず。それがどうしたことだ。イレギュラーの所為か!?おのれイレギュラー・・・はっ!状況的にイレギュラーは私だぁぁーーー!?
『だからお願い、打鉄弐式!私と一緒に・・・魂を燃やして!!」
そりゃもう背中から炎が上がってるんじゃないかという位燃え上がるかんちゃん。凄く、熱いです・・・もうワンサマーとか目じゃないほどに熱く燃え滾る魂を解き放っているではないか。今日から君がISの主人公だ!と言いたくなる程にやる気満々だ。
ひょっとして私、発破かけちゃった・・・?
・・・ま、まぁいいや。2人より3人の方が勝率上がるし?結果オーライ!!
・・・・・・いい加減身の振り方考えたほうがいいかなぁ。参加か、それとも不参加かを。
= = =
第2アリーナ前は、この異常事態を前にして騒然としていた。突入を待つ教師たちのIS。システムへのハッキングを試みる職員たち。そしてその指揮を執る千冬の姿。
本来なら警備主任であるクラースという男が仕切るはずなのだが、タイミングの悪い事に彼は定期報告のためにIS委員会へ出頭していたためこの場にはいない。
先ほどから内部に呼びかけているが、どうやら監視室の通信機器に異常が起きたのか全く繋がらない。秘匿回線も、謎の不調で内部で戦う生徒には届かない。代わりに何故かアリーナ内部にいたうちのクラスの佐藤と通信が繋がった。・・・何故わざわざ自前のインカムを持ってアリーナに居たのかは私には良く分からないが、冷静に内部の状況を伝えてくれたのは有り難かった。
「内部はどうなっていると?」
「すべての隔壁が閉鎖状態のため観客席の生徒は脱出不能、遮断シールドも依然レベル4で稼働中とのことです!」
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