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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第二二幕 「サプライズ・エンカウント」
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――そのままアリーナのバリアを貫通し、内部に侵入してきた。


「・・・・・・・・・は?」

轟音と大気を揺るがす衝撃。アリーナ内に流れる緊急放送も、警報機のあげるけたたましいサイレンも、まして出入り口のモニターに表示された『管理者権限で扉がロックされました』という機械的な報告も、私の耳には入らなかった。
ただただ、アリーナ中央に現れた巨大な鉄の塊を食い入るように見つめ、どうにか乾ききった喉から声を絞り出す。それは今というタイミングでしか自然に発することのできない言葉。

「バカな・・・早すぎる・・・!」

連中は待つことを知らないようだ。一度言ってみたかった中二台詞ナンバー1!(※あくまで佐藤さんの私見です)まさか本当に言う日が来るとは思わなかったぜイエーイ!・・・じゃなくて!そんなことを言っている場合ではない。
その鉄の塊は、紛れもないISだった。そしてそのISの名前に彼女は心当たりがある。その異様に肥大化した腕、人型でありながら人間離れしたフォルムをした歪な意匠のそれは――

「どう見てもゴーレムT・・・だよねぇ、あれ」

佐藤さんの予想と原作より1日早い、望まれぬ来訪者だった。

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