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ナナミとの勝負
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しかし、それでもナナミはまだ倒されていない。そしてまだ動いてゲツガに迫り来る。そして拳をゲツガに向けて放つ。しかし、ゲツガはそれを避けようとしない。そして、その拳が当たる直前にブザーがなる。

「どうやら、私の負けみたいだね……」

「悪いが、俺の勝ちだな」

 ナナミのHPはゼロになっていて、そのままゲツガに倒れこんでくる。それを受け止めると言った。

「正直、ナナミがここまで強いなんて思わなかった」

「ううん、私は強くないよ」

「いいや、十分強いって。ここまで追い詰めたんだし。あのときの攻撃で転んでなかったら俺が負けてただろうし」

「運も実力のうちだよ。ゲツガ君」

 その言葉に苦笑する。だが実際はあれはあのときに自分の奥底で思ったことを聞きたくないと思ってしたことだから実際は運なのかわからない。だが、勝てたならいいかと思う。

「おめでとう、ゲツガ君」

 そして、ナナミはそのまま強制的にテレポートさせられてコロッセウムの前に行ったと思う。負けたらそこに行くらしいが実際負けていないからわからない。

「ようやく決勝か……」

 そしてゲツガはそう呟くとフィールドから降りて扉に向かう。扉を通って控え室に入ると同時に二人が出て行った。

「これで最後か」

 ゲツガはそう呟いて壁に背を預けた。
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