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蒼天に掲げて
十話
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可してやろう」

 俺が渋ると、ジジイがナイスな条件をつけてきた。

「なんだ、簡単じゃねえか」

「なんだと貴様?」

 先程とは打って変わって不機嫌になる武人に、俺はさっきより大きな声で挑発する。

「簡単だっていったんだよ、ほら、さっさとやろうぜ」

 俺がニヤリと笑うと、武人も苛立ったような苦笑いをする。

「いいだろう、私が勝てば先程までの侮辱、撤回してもらおうか」

 どうでもいいけどこの人、目が全然笑ってねえぞ。

『はあ、全く柏也は相手の力量も把握せずよくいうわね。まあ大丈夫だと思うけど』

 そして、俺の初の武人との決闘が始まるのだった。



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