九話
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な顔だったけどさ。
「よし、次だ。さっきまで非難してた奴、顔は覚えてるんだから出てこいよ」
俺は先程までの苛立ちを発散するため、残り十人ほどの男を立ち上がらせ、そして問答無用で叩き伏せたのであった。
◆
その後、女性達は村の清掃とジジイが指令し、俺達が材料確保のついでに食料も取りにいくこととなった。
「よし、切るぞお前ら」
「「「「「うっすアニキ!!!」」」」」
何故か、道中俺のことをアニキと呼ぶようになり(気絶させた奴等も)、皆俺のいうことを素直に従うようになっていた。
ザンッ
一斬りで一本の木を切り、男共が倒れた木を運び村の手前に置いておく。
この作業を夕方になるまで続けた。
「アニキ、皆で猪を三匹捕まえましたぜ」
「おー、それじゃ今日は作業もこのくらいでいいか」
俺がそう指示して男共と村に帰ると、女性達が綺麗にした村の広場で宴会をすることとなった。
◆
「ようし、おめえら、酒用意しろおおおお!!」
「「「「「うおおおおおおおおおおお!!!」」」」」
広場の真ん中に火を焚き、猪をそこで焼いて食えるようになると、先程まで柵作りをしていた男共が戻り、宴会が始まった。
「ふう、中々疲れたな」
「仕方ないわい、人を指揮するのは大変じゃよ」
「ああ、命令したことを全員ちゃんとしていたのは良かったが」
「はっはっは、お主も面白いことをしたのう。まあおかげであやつらもいうことを聞いておるじゃろ」
「それはそうだけどな」
「まあ、これで当分は従ってくれるじゃろ。今はお主も宴会を楽しんでこい」
ジジイがニヤリと笑いながらそういったので、少しイラッとしながらも立ち上がり移動する。
すると、皆が酒やら肉やらを持ってきて、
「歓迎するぜ、柏也」
「遠慮せずにお食べよ」
と、男性は背中をバンバン叩きながら、女性はニッコリとした笑顔で、俺に勧めてくれた。
「ありがとう、それじゃもらうよ」
俺はそういって肉にかぶりつく。
ジジイと旅してた時もよく肉は食べていたが、やはり味付けされているのとそうでないのは、大分味が違うんだな。
俺が食いながら(行儀悪いので真似はするなよ)村の人々にあいさつをしていると、
ズドン!
という衝撃音が後ろから聞こえ、俺は前のめりに吹っ飛ばされた。
「ててて、なにしやがるんだてめ……ん、なにもない?」
俺が立ち上がり、俺の背中を強打した者を探したが、どこにも見当たらなかったので再び移動しようとしたら。
ドン。
「おいどこにいるかしらんがいい加減にしろ」
「ここ、ここにいるよ!!」
「あ
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