魔法先生ネギま!
0300話
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「おいおいおい、まさか不死の吸血鬼が死んだりはしてないだろうな」
ネギの放った雷の魔法は予想以上の威力を持っていた。それが直撃したのだから、もしかしたら……とも思ったのだが。
「何故裸?」
魔法が命中した爆煙が晴れた後、そこにいたのは何故か全裸となったエヴァだった。
いや、もしかして最後の最後で放たれたネギの魔力は風化 武装解除か何かだったのか?
「ふふっ、やるなぼーや。だが決着はまだ……」
橋の上を飛びながらそう言うエヴァだが、さすがにこれ以上は模擬戦を越えるだろうと判断。皆の注意を集める為に拍手をしながら戦闘の中心地点へと近付いていく。
「エヴァ、無理をしているのは一目瞭然だぞ。ただの模擬戦でそこまでする意味は無いだろう」
「ちぃっ、アクセルか。……例え模擬戦だろうとなんだろうと、勝負自体はまだ終わってはいないのだ。観客は舞台に立っている主演に口を出さずに大人しく見物していろ」
煩わしげにエヴァが口を開き、こちらへと鋭い視線を送ってくる。
「ちょ、ちょっと。模擬戦って何?」
「模擬戦? ……そう言えば確かに闇の福音にしてはネギの兄貴相手に随分と手こずっていたような」
神楽坂とカモが混乱するが、ネギは何かを理解したかのようにどこか嬉しそうに俺へと視線を送っていた。
「模擬戦だから……ん?」
エヴァへと言葉を続けようとしたその瞬間、唐突に橋の近くにある建物に明かりが点灯する。同時に、麻帆良中でも次々に明かりが灯っていくのが見て取れた。
「停電も終了したか。エヴァ、ここが潮時だろう」
「いけない、予定より7分以上も停電からの復旧が早い。マスターッ!」
「何!? ……きゃんっ!」
驚愕の声を上げるも、次の瞬間には何らかの衝撃を受けるエヴァ。最悪なのは、現在のエヴァのいた場所だ。橋の上なら良かったのだが、少しずれた川の上。その状態で落下するという事は……
「ちぃっ! 加速!」
咄嗟に精神コマンドの加速を使用し、橋を蹴って落下していくエヴァへと追いつきその手を掴む。
「アクセル!?」
エヴァの驚きの声を聞きながら足へとSPを集中し、瞬動の要領で虚空を蹴る!
瞬動の上位技術、虚空瞬動。まだ成功率5割程度のその技術だが、幸い今回は無事成功した。
「ちょっと我慢してろよ!」
虚空瞬動で空を蹴り、橋の上に……届かない!? なら、もう1度!
1度の虚空瞬動では橋へと届かなかった為に、再度足へと魔力を集中し空を蹴……
「何!?」
本来であれば空を蹴る筈の足は、スカッとばかりに空を踏み抜いてバランスを崩す。
ちぃっ、失敗か!?
「スラ……」
空間倉庫を展開してスライムを使おうとするものの、結局最後
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ