魔法先生ネギま!
0300話
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貸すから聞いてみろ」
懐から携帯を取り出して神楽坂へと渡す。
何処となく疑わしげにその携帯を見つつも、慣れた操作で登録番号を呼び出す神楽坂。
「……あ、学園長先生ですか? いえ、私です。神楽坂明日菜です。はい、アクセルから携帯を借りて電話してるんですけど。それで、今回のエヴァちゃんとネギの戦いについてなんですが。……はい、無事終わりました。一応、ネギの勝利……かな?」
ネギの勝利。その言葉を口に出した途端、エヴァの頬がピクリと動く。
だがまぁ、客観的に今回の勝負だけを見れば確かにネギの勝ちと言ってもいいだろう。エヴァが本気を出せていないというのもあるが。……ん? そう言えば。
「エヴァ、何で停電が終わった途端にあんな具合になったんだ?」
「……ふん。お前は忘れているのかもしれんが、基本的に私はこの麻帆良に登校地獄という呪いで封じられている訳だ」
「まぁ、その辺は以前聞いたな」
「で、だ。登校地獄という呪いは私をこの麻帆良に縛り付けはするが、別に魔力等を封じるような効果は無い」
「……何? だが」
現実にエヴァの魔力は封じられており、満月の夜くらいしかある程度の実力を発揮出来なくなっている。
「アクセルの疑問も分かる。……お間抜けな事に私もつい最近まで気が付かなかったのだが、私の魔力を封じているのはこの麻帆良に敷かれている結界だった訳だ。で、その結界は魔力ではなく大量の電力を消費して維持していたんだよ」
「なるほど。つまり今夜の停電に乗じた訳だな」
「ああ。と言っても、私ではなく茶々丸がだがな。ハイテクって奴は私には良く分からん」
エヴァの言葉に納得する。停電が回復し、同時に学園結界とやらが再び展開されていつもの封印状態に戻ってしまった訳だ。
「しかし、15年も麻帆良に封じられていた割には気が付くのに随分と時間が掛かったな」
「ふん、だから言っただろう。ハイテクは苦手なんだよ」
「マスター、私も一応そのハイテクなのですが」
エヴァの言葉に茶々丸がそう言った時、目の前に俺の携帯が差し出された。
「はい、携帯返すわね」
「納得したか?」
「ええ、学園長先生に聞かせて貰ったわ。……全く、これなら別に私が仮契約する必要なんてなかったんじゃないかしら。乙女の唇を何だと思ってるのよ」
ぶつぶつと口の中で文句を呟いているのを聞きながら携帯を懐へとしまう。
と言うか、仮契約したんだな。恐らく一度エヴァ達の前から姿を消した時に光ったアレだと思う。
「でも良かった。やっぱりアクセル君は僕達を裏切った訳じゃなかったんだね」
ネギのほっとした声に神楽坂がピクリとする。
「裏切った?」
「あ、はい。女子寮の大浴場に行ったらアクセル君といいんちょさんがエヴァ
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