魔法先生ネギま!
0300話
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までそれを口に出す事は無かった。バーニアを噴射させた茶々丸が俺とエヴァを纏めて抱き留めていたのだ。ちなみに、その茶々丸の横には川へと投げ捨てられた筈の箒に跨がって空を飛んでいるネギの姿もあった。
空を飛ぶ魔法に関してはまだ習得していないが、後で習った方がいいのかもしれないな。だが、ネギの場合は魔法発動体である杖に乗って飛んでいるが、俺の場合はどうなるんだろう。腕輪に乗って飛ぶ? ……ちょっとシュールな光景が脳裏に浮かんだ。
チラリと右腕に付けている腕輪へと視線を送り、苦笑する。
俺に抱かれているエヴァは、そんな俺の様子を見て呆れたように口を開いた。
「全く、空も飛べないのに橋から飛び降りるとはな」
「虚空瞬動があっただろう?」
「……それで発動に失敗していては意味が無いだろうに。良かろう。今日の礼もあるし、今度お前の訓練に付き合ってやる。少なくても虚空瞬動に関しては今日のような間抜けなミスをしない程度にはな」
嗜虐的、とも取れる笑みを浮かべるエヴァに思わず苦笑する。
全く、素直じゃないな。ここに千鶴がいれば面白い事になったかもしれない。
「マスター、ツンデレ乙です」
……いや、千鶴の代わりに茶々丸がいたな。
「茶々丸、貴様!」
そんな風に少し前までは魔法大決戦をやっていたとは思えない感じにいつも通りのやり取りをしていると、やがて茶々丸が橋の上へと着地する。
「アクセルさん。マスターを助けていただき、ありがとうございます」
俺を地面へと降ろしながら茶々丸がペコリと頭を下げる。その横ではエヴァがどこから取り出したのか分からないが、黒いマントのようなものを羽織って面白くなさそうにそっぽを向いていた。
「えーっと、取りあえずエヴァちゃんもアクセルも無事って事でいいのよね?」
「そうだな。さすがにあの高さから水に落ちていたら怪我くらいはしたかもしれないが、幸い茶々丸が受け止めてくれたからな」
「……ふぅ、ならいいわ。……じゃなくて! それよりもさっき言ってた模擬戦ってどういう事なのよ!」
「そうっすよ。俺っちも初耳です」
神楽坂とカモのがーっという感じの抗議が予想通りの流れだったので思わず苦笑を浮かべる。
「ちょっと、何笑ってるのよ! そんなに私達があんたの手の上で踊らされてるのが面白かった訳!?」
そしてその笑みを誤解して余計に頭に血を昇らせる神楽坂。
「あー、違う違う。そもそもこの模擬戦は魔法学校を出たばかりのネギに実戦経験を積ませようとして学園長が仕組んだものだ」
正確には、ナギの息子が来るというのを隠していた近右衛門に対してエヴァが怒り、その妥協案として……というのが正確な所だが。
「え? 学園長先生が!?」
「ああ。ほら、携帯を
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