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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter11「非日常からの誘い」
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「そっちの方だけだったら私的にも嬉しかったんだけどね…」

そう残念そうに話すと、直ぐカリムは表情を真剣なモノへと変え、エアディスプレイを呼び出し触って操作する。そして室内のカーテンが一斉に自動的に閉じられ、宙に幾つかのエアディスプレイが展開された。

そこに移し出されていたのは……

「これって……新型のガジェット?」

フォワードの訓練で擬似的にも再現されているガジェットドローンと特徴的な箇所が確認できる物体がエアディスプレイに表示されている。飛行する為に特化したようなタイプと球体のようなタイプ。カリムが画像をピックアップしてわかったが、球体の方は他の2タイプよりも大きい。

「V型…でええの?割と大型やね」

ちなみにガジェットはタイプ事に分類されている。訓練でも再現されているタイプがT型、飛行型のタイプはU型、そして今カリム達の話しで注視されていたV型……現存で確認されているのはこの3タイプだ。

「戦闘性能が不明だから、本局にはまだ正式報告はしていないわ。監査役のクロノ提督にはさわりだけお伝えはしたけど……」

「これは!」

はやてはエアディスプレイに表示されている1つの、明らかに普通な物が入っていなさそうな箱に視線が行き、思わず声を上げてしまう。

「それが今日の本題。一昨日付けでミッドに運びこまれた不審貨物……」

「レリック…やね?」

「その可能性が高いわ。新型2機が発見され始めたのは昨日からだし……」

「ガジェットに発見されるのも時間の問題…ってところやな」

近日中必ずガジェットが何らかの動きを見せ、それに六課前線部隊が出動する事になるのはほぼ確実とはやては確信した。考え込むカリムを見たはやてはエアディスプレイを操作してカーテンを開け、再び日の光が室内を照らす。

「まぁ何があっても大丈夫。カリムがお力添えしてくれたおかげもあって部隊は何時でも動かせる。隊長達は勿論、要となる新人フォワード達も実戦に出せるレベルに成長しとる。それに…ウチには最強の『エージェント』がおることやしね」

「最強のエージェント?……それってもしかして…」

管理局と聖王教会では聞き慣れないエージェントという単語に一瞬首を傾げるカリムだったが、何かを思い出しあるデータを表示する。

「前にはやてが言っていたルドガー・ウィル・クルスニクさんの事かしら?」

「そうや」

「機動六課設立から間もない頃に高町一尉とその部下4名が六課敷地内にて意識を失っていたクルスニク氏を保護。本人の証言を基に本局のデータベースから彼の出身世界リーゼ・マクシア並びにエレンピオスを検索したところ該当する記録はなし……その後六課部隊長が身元引き受け人となりクルスニク氏は六課の厨房のスタッフとなると共に、元
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