第24話 創造者の想いは相容れないようです
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付加の為、『形態融合』なんて存在しない筈の能力。
「―――否 ≪禁忌ヲ犯シタ救世主≫」
唱えると、俺の体と『メシアの鎧』が融合して行き、同時に形が変化して行く。
骨ばった翼が生え、体は全て刺々しい鱗の様なもので包まれる。
ドラゴンの様な角、爪、尻尾も生え、その姿はまさに悪魔。しかし、その色は全て白。
黒の悪魔とも、白の天使としても異端。ましてや、人間では無い。
「【零号解除。さて、『造物主』。自己紹介がまだだったな。】」
零号術式を解除し、≪Alucard≫として再び自分に付加する。
経過時間2分と49秒。残存兵力1546万/2068万。
三分と掛からず500万の敵を葬るとは・・・。流石はラスボス。
中には英雄級すら居たんだが・・・まぁ、どうでも良いか。
だって、今からそのラスボスの相手をするのは――――
「【愁磨・プテリュクス・ゼクスパール・織原。―――『魔人』と呼んでくれ。】」
その英雄を片端から葬って来た、『魔人』なのだから。
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