第24話 創造者の想いは相容れないようです
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無く、恐らく世界への干渉が軽減されている。
今攻撃しても、障壁で掻き消されるだろう。
かと言って貫ける程の攻撃を用意するには、時間が足りない。
だから俺は、≪Alucard≫の最終封印を解く。
「『 拘 束 制 御 術 式 零 号 開 放 』!!」
その言葉と同時に、周囲が赤く、黒く染まり、無数の目が現れる。
「帰還は果たさずとも良い。幾百幾十となって帰還を果たせ。
所詮貴様らは残り滓。故に一時その為に、自らを犠牲として完全に俺を守れ。さぁ逝け、塵芥。」
行進の言葉により、俺に殺されたあらゆる者達が出て行く。
それに若干遅れて、時間が元に戻る。
「『・・・・何をしたかは知らぬが、無駄な事を。
どれ程雑兵が集まろうとも、我には勝てぬ。』」
魔力砲が次々と放たれ、魔族・人間・天使が葬られて行く。
経過時間23秒。残存戦力は約2046万/2068万。時間は余裕、しかし零号開放により残機は1。
ミス一つで死ねる状況。――これまでで最も過酷。だからこそ、燃えて来る。
「さあ、挙げて行こうか!!『全魔力解放、≪宝玉≫に集中』」
地獄の魔王が司る筈の大罪、それを顕した≪宝玉≫を開放する。
「≪我の中に眠る罪よ。今こそ裁かれろ。発動、『七つの大罪』≫
ッ――ガハァッ!!?」
発動と同時に、フルバーストですら生温い痛みが俺を襲う。
「ぐぅぅ、グ、ク……、ち、チマチマやったんじゃ埒が明かねえな………。
≪傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、|強欲《アピリ
スティア》、異端、耽溺≫
解、放ぉぉぉお、ぉ!?ぐああああああああああああああああああああああ!!!」
内外共に傷は無く、痛みだけで体が軋む。眼の前が明滅し、平衡感覚も無くなって行き――
――そして突然、それが終わる。
「く、クハハハハハハハハハ!!力が、力が溢れて来るぞ!!!」
敵っぽいセリフになってしまうほど、俺の気分は高揚していた。
現在も痛みは続いているが、それが全く気にならない程の力の奔流。
俺がただ立っているだけで、某戦闘民族が気を高めている時のように地面が砕け、
重力を無視して石が上に昇って行く。
「行くぞ、『造物主』。
『形態融合:『七つの大罪』/『救世主さま』」
初めて使う、しかも自分で創っていない装備。
融合≠
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