第24話 創造者の想いは相容れないようです
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武器が生まれ、――――戦争が生まれた。
「故に、私は許さない!!ただただ平和に暮らしていた私達の間に割り込み、
不幸を撒き散らした旧世界人を許さない!!」
「だから、この世界をゼロにして一からやり直す、と……?」
「――その通り。そして『完全なる世界』とは組織名であり、
計画名であり、新たな世界の名なのだ。
勘違いの無い様に言っておくと、旧世界人共も殺さない。
この中に取り込み、『完全なる世界』と新たに創った暁には、住人として暮らさせてやる。
もっとも、多少は恨みを受けて貰う事にはなるがな。」
「――成る程、言ってくれれば実に分かり易い。
お前は、旧世界人に壊されたお前の……前の世界の人達の日常を取り戻すために
行動している……そう言う事で良いんだな?」
「そう!そうとも!!分かってくれたならばs「まあ待て。」」
俺は『造物主(ライフメイカー)』の言葉を遮り、一つ質問する。
「3つ、重要な事を聞いていない。……一つ目、どうして、この世界を消す必要がある?」
「決まっている!もうこの世界は旧世界人に染められてしまった!!
ならば、一度リセットするしかないだろう!!」
「…二つ目、どうして俺に協力を仰ぐんだ?これまでの説明だと俺が必要に思えないが。」
「端的に言うならば、より良い世界にするためだ。
具体案の一つとしては、他種族が入って来られない様にして欲しいのだ。」
「三つ目、この魔法世界人は全て消すのか。
加えて、消したその人は次に生まれて来る時にはどうなっている?」
「最初だが、無論全て消す。世界と、不幸を憂うる同世界の住人だ。
次だが、これは完全に別人として生まれて来る。
人種、記憶、魂の在り方……全て違う人間として生まれて来る。」
「そうか……。ならば、俺はお前に協力しない!」
「な、何だと?!何故だ!!」
まぁ、こいつからしたら断る理由は無いんだろうけど。
「簡単なこった。お前が消しちまう中に、俺の嫁と仲間が居るからだ。
それとも、あいつ等は除外してくれんのか?」
「我々は一心同体なのだ!その様な事はできん。」
「……なら、仕方ねえな。≪招来:『私の救世主さま』≫》」
俺は短縮しておいた『メシアの鎧』『アトロポスの剣』『救世ノススメ』を一気に呼び出す。
「残念だ……。君とは、『同志になれると思ったのだが……。』」
俺が武装するのを見て、『造物主』もフードを被り、宙に浮く。
そして奴の背後には、凄まじい大きさの魔法陣が次々と浮かんで行く。
「『ならばここで
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