第24話 創造者の想いは相容れないようです
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らいだ。」
某螺旋族とか、とあるアンチスパイラルが分かり易いだろう。
「ほう、君も創造系か。と言っても、それ以外になると身体強化のみや物品贈呈になるのだがね。
因みに、君の能力は?」
「誰が教えるかよ。で?」
「尤もだ。さて願ったのは良いが、星を渡る事など私には不可能だった。
しかし、そこには私ともう一人、親友がいたのだ。」
―――そう言った瞬間、一瞬だけ『造物主』の顔が、黒髪のフェイトになった気がした。
「そこで友は願った。『世界を渡り歩く力をくれ』と。
能力はそのまま『あらゆる他世界・他次元を渡る力』。
『定員2人、使用代償:使用者の一分の寿命」と言う実にリーズナブルなモノだった。
そして、私達はこの星を見つけこの世界を創った。――代償は、『私の世界の人間全ての命』。」
「全ての、人間……?」
「ああ。男性女性男児女児老翁老婆動植物全ての命、16億9375万214人と後は数え切れん。
言っておくが、勝手に使ってはいない。了承を得て使った。
話したら、嬉々として受け入れてくれたよ。
こんな世界から居なくなって、どんな形であれ平和に暮らせると聞いてね。
……そう、全て、私の中にある。」
「成る程、だから顔が一定しないのか。」
「まぁ、代償と言えば代償だ。最早、自分の顔すら忘れてしまったよ。だが―――」
一人だけは、覚えている。そう、言った気がする。
「……で、新世界の神になったお前が、どうしてその世界を終わらせようと?
それは横暴が過ぎるんじゃないのか?」
「ふ、く、ククク。分かっているのではないか、君は?
――まあ良い。さて、この世界を存続させて約400年。
この間の存続エネルギーは全て、この中から使って来た。世界の寿命1年分で、約500年分の人の寿命。
そして、魔法世界人はこの中の人々をそのまま生み出す、というサイクルを初めは取っていた。
しかし、そのまま生み出したのでは寿命は簡単に尽きてしまう。
ならば、少人数のみ生み、それをアダムとイヴにすればいい。
その数人から産まれる子にこの人達の一部を植え付け、生を謳歌させる。
徐々に徐々に寿命を減らしながらも、幸せに暮らしていたのだ。私達は。」
そして、今まで無表情だった顔が憎悪に歪み、憤怒により闇の気が立ち上る。
「しかし、そこに来たのだ!!この世界の媒介となった惑星のある、旧世界側から!
どうやってか、人間がこちらの世界に渡って来たのだ!!」
そして、徐々に魔法世界人と人間が交わり合い、
亜人と呼ばれる新人種が生まれ、同時に種族間の軋轢も生まれ、争いが生まれ、
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