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少年は魔人になるようです
第24話 創造者の想いは相容れないようです
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これはまだ言うべきじゃないね。」


・・・・なんだ、フェイトの奴。ぶっ壊れたのか?

まあ、ンなこたぁどうでも良い!!


「そう言う訳だ。とっとと終わらせてもらうぜ!!!」

「ツレないけど、仕方ないね。行くよ!!」


俺とフェイトが飛び出したのを合図に、戦闘が始まった。

待ってろ、愁磨!!美味しいとこは持って行かせねえぜ!!!


Side out




Side 愁磨


「ックション!」

「『風邪かね、同志よ。』」

「いや、この感じは多分鳥頭が噂してやがるな……。

―――さて、話しって何だ?それと同志ってどう言う事だ?」


奥までトコトコ歩いて来た俺達だったが、

いい加減痺れが切れたので、何時までも話し出さない『造物主』を促す。


「『話しというのはさっきも言った通り仲間になって貰いたいと言う事、

それに伴う目的、方法、動機。しかし、それを話すには私と君の共通点から話そうか。」


そう言うと、『造物主』は目深に被ったフードを取る。

そこには―――顔があった。普通にカッコイイ男の顔。


「へー。お前ってそんなか……あれ?」


言う瞬間、『造物主(ライフメイカー)』の顔が美しい女性に変わっていた。


「え、あれ?今男の顔……って、また?!」


今度は、小さな男の子の顔。


「最初に言うが、私はこの世界の人間ではないのだ。」


と、フェイトに似た声が発せられる。


「私の世界は、この世界の魔獣が可愛く見える程の異形が跋扈し、

人々は飢えに苦しみ、異形の常に怯えながら暮らしていた。」

「……で?」

「――感謝する。そこで私は思ったのだ。『別の世界に行きたい、もっと幸せな世界に!』と。

その手段は、意外と身近にあった。

町の外れに古ぼけた神殿、もしくは教会があって、そこの地下にあったのだよ。

『主神ノ救済』という本が。」

「――!!」


その言葉に、俺は衝撃を受けた。『主神』、という事は・・・・。


「まさか、お前……。」

「その通り、私も創造主神殿から力を貰ったのだよ。私が願ったのは、『世界を創る力を』。

しかし、願いが曖昧だったせいかと初めは思ったよ。

貰い受けた能力は『他惑星を媒介とした平行次元に世界を創る力』だった。

随分面倒な能力だと思わないか?」

「面倒だとは思うが……。

俺も一度、自分で世界を創ろうとした。が、ダメだったから分かる。

『世界』を創るなんて、全宇宙・全次元に関わる事だから法外な力が必要らしい。

いっそ、その星を丸ごと他世界に持って行った方が安いく
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