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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第29話 悲劇
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ない、有無を言わさない迫力で。
「よし いいぞ! リュウキ!!」
キリトが、サチの安全を確認するとそう叫ぶ。部屋の外にまではどうやら、中の敵は追ってこない様だ。部屋の外にも当然モンスターは存在するが、今は幸運な事に出現はしていなかった。その隙にサチを街まで逃がしたのだ。
「ああッ!」
リュウキは、それを訊くと再び剣を構えた。
《極長剣・広範囲剣技 ソードスキル エターナル・スラスト》
その極めて長い剣をフルに生かした前方180°の重範囲攻撃だ。扇状に剣閃が伸び、その刀身よりもやや長い距離まで剣閃は伸び、敵をなぎ払う。
その範囲にいたモンスターは硝子片となって砕け散っていった。
そして、前方を確認するともう、敵は1割もいない。2種類のソードスキルがいい具合に纏めて入った様で、大分敵を効率よく排除する事が出来た様だ。
リュウキはそのまま、決して油断はせず、残党をなぎ払いながらキリトの方へと向かっていった。
部屋の外でキリトに訊くとサチは、既に街に結晶で逃げたとの事だ。サチがいないこの状況はリュウキにとって、好都合だった。事の顛末を聞く為にだ。
キリトがいたのに、どうしてこんな事になったのかを、聞きたかったのだ。
「何故だ?……何故、ここにいるんだ、キリト。……お前達が。何で、お前がいて……」
リュウキは、高ぶった気を何とか静め、落ち着きを取り戻していた。……冷静になった頭でよくよく考えると、最前線近くにいるあのパーティ事に驚いたのだ。
あの時、10層での戦闘を見た時からまだ約2ヶ月しか経っていない。
キリトと同等のレベルか、もしくは無理なレベリングをするのなら兎も角、あの時のあのゴブリン達に梃子摺っていたレベルのメンバー達がここまでこられるとは到底思えないのだ。
何よりも安全を考えるのなら。
「オレの……オレのせいだ」
……キリトは自身の震える身体を抱いた。そして、崩れ落ちる。
「オレの……思い上がりが……月夜の黒猫団を……皆を殺した。オレさえ……関わらなければ……オレが……関わったばかりに……あいつらを………」
静かに告白するキリト。……だけど、それは半狂乱になりかねない程のものだと感じた。
キリトのその姿見て、リュウキには ある光景がフラッシュバックした。
そして、キリトの身体が薄れていく。キリト周囲の空間が歪んでいく。そして映し出されるのはある姿。
――……目の……錯覚……?
そう思ったのも無理は無いだろう。 だけど、それは違った。
『うっ……うっ……』
涙を流し、崩れ落ちている少年の姿。傍らには……誰かが少年を支えている。
『ぼ、ぼくが、ぼくの
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