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少年は魔人になるようです
第23話 序盤でラスボスが出てくるようです
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ちゃって、ね?ミカエルに頼んで、一緒に作って貰ったの。」

「……………開けても、いいか?」


こくりと頷く。・・だって、渡すだけで、かなり恥ずかしくて・・・・・・。


「六翼の、ペンダント?」


開けて出て来たのは、盾に白と黒の翼が付いたペンダント。


「黒はあの棺から作って、白いのは私の槍の欠片から作ったの。

シュウの創ってくれた『リバースドール』って言うのには敵わないけれど……。

その、気休めくらいには……………。」

「ありがとう、ノワール……。」

「……どういたしまして。…もう、寝ましょう。明日に響いちゃうわ。」


今なら、良い夢を見ながら眠れる気がした。


Side out



Side 愁磨


翌日、時刻は13時を廻り切った頃。

連合・帝国・アリアドネ―混成部隊が集結し、最終決戦が始まろうとしていた。


「不気味なくらい静かだな、奴ら……。」

「舐めてんだろ。悪の組織なんてそんなモンだ。」

「クク、実はあっちもワクワクしながら待ってるかもな。」

「……想像したら、ちょっと可愛いわね。」

「ノワールさん、流石に悪魔は可愛く無いと思うが。」

「あら詠春。人のセンスを貶すなんて、酷い人ね。」

「そんなんだからムッツリなんて言われんだよ。」

「主に言ってるのはお前とナギとジャックだろうが!!?」


と、俺達がいつもの調子で騒いでいると、後ろから声がかけられる。


「あ、『紅き翼』の皆様!連合・帝国・アリアドネ―混成部隊、準備完了しました!!」

「おう。あんた等が外を抑えてくれりゃ、俺達が本丸に突撃できる。頼んだぜ!!」

「ハッ!!そ、それで、あの、ナギ殿……///」


そう言ってアリアドネ―の少女が色紙とペンを取り出す。


「そ、尊敬しておりました!!サ、サインをお願いでしょうか!!?」

「ん、おお。いいぜ、そんくらい。」

「フフ・・、人気ですね、ナg・・・愁磨?

そんなに怖い顔をして、どうしたのですか・・・?」


アルが普段の読めない表情を崩す程心配した顔で、俺を覗き込んで来る。


「……すまない。無駄な事を考えていただけだ。」

「言われないと気になるのですが・・・・?」

「いや、こんな甘ちゃんが居る部隊を放っといて良いものか、とな。」

「おやおや・・・。」


アルはいつも通りクスクス笑っているが、


「あ、甘ちゃんとはなんですか!!確かに私は未熟ですが―――!!」


騎士っ子は笑えなかったようで、憤慨している。

しかし、論点がずれているのは微笑ましいと言うべきか・・・・


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