第23話 序盤でラスボスが出てくるようです
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今までの事を話した。
「つまり、ここはシュウマの前におった世界にあった創作物の派生世界で、
私達はその登場人物。そして、この世界には大まかなシナリオが決まっていると言う事じゃな。」
「……そうだ。だけど、俺はこの世界をそうs――」
今度はアリカが俺の唇に指を当て、俺の言葉を遮る。
「分かっておる。それに……それに、じゃな………。」
急に真っ赤になり、もごもごやってるアリカ。
「……例えそうであったとしても……、この世界がシュウマにとって、過去、
偽りの世界であったとしても、私達が、ここで、こうして生きておるのじゃ。
ならば、この世界は偽りでは無いのじゃ。」
「………アリカ…………。」
「シュウマに会えた事、私は誇りに思っておる。
ならば、シュウマも……、その…………何でも無いのじゃ!!///続きを話すのじゃ!!」
先を促すアリカ。・・・ノワールが鼻血出してるが、気にしない方向で。
「と言っても、もう話す事は無いんだがな……。
えーと、さっき言った『大まかなシナリオ』から離れる行動、これを止める力が、
『修正力』または『抑止力』。」
「……そうか。『修正力』とやらによって、
シュウマはテオの告白を断らなければならんかったのじゃな……。
しかし、何故私は大丈夫だったのじゃ?主人公の母親ともなれば、物語の根幹に関わる事……。」
「……これは、俺の推測、憶測、推理でしかない。
原作ではテオの事を『第三皇女』と明記していたが、アリカの事は『王女』としかなかったんだ。」
「つまり、テオには『皇女の三番目』として確固たる役目があるが、
私には決まった役割は無い、と?」
「……多分な。って言うか、変に思ってたんだ。
帝国は確かにでかい国だが、ウェスペルタティアだって王国。
王の継承者が一人なんて事は有り得ないだろう?」
『英雄色を好む』とは言うが、元々王が継承者を何人も作るのは暗殺されても良い様に
・・・って言えば聞こえが悪いが、その為だ。
「確かに……。帝国王には妻が50人以上、子も100人程おるし、
我が国とて、20人の継承者候補がおる。」
「ん、つまり重要なのは王族の子とナギが結婚する、って事なんだろうな。」
「むぅぅぅ、私があの鳥頭と結婚…?何度聞いても信じられぬ……。」
ナギェ・・・すまん、マジですまん。
「とにかくテオを断った理由は分かったわ。それで、シュウはこの先どうするの?」
「う〜〜ん、そうだな。明日帰っt…って、やめとこう。死亡フラグだ……。」
「それはなんじゃ……と、聞かぬ方が良さそうじゃな。」
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