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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter10「クラナガンでの二人」
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「ですよね! あの、でしたら--」

「けど、やっぱそう言うのは相手の都合を聞いてから考えるものだろ?」

「で、ですよね〜……」

ルドガーが取材をする事に納得したのかと思い表情をほころばせるが、それは一瞬の事。
すぐ女性記者はまた小さいなる。

「さっきのやり取りを見ていたけど、どう見てもアンタが一方的にはやてに無理を言っていたな。
気合いと根性で取材をするのもいいが、もう少し頑張るベクトルを変えてくれ」

「はい……」

そして女性記者は最後に謝罪し、後日改めて機動六課に取材する事をはやてに告げ足早に喫茶店から去っていった。いまのやり取りで完全に周りの客に好奇の視線を向けられていたからだろう。

「…へぇールドガーもなかなかやるもんやなぁ」

「褒め言葉なのかそれ?」

「そうや。まぁとにかくありがとうなルドガー」

最初から素直にそう言えと内心ではそう思ったが、呆れた表情だけを見せてルドガーは席に座った。
それからすぐランチを注文し食して、喫茶店を出てからは散策開始。色んな店に入ってはアレはいいなコレはいいなとはやてがルドガーに意見を聞き、ルドガーがそれに相づちをうち、気に入った物があったら買うという事を繰り返していき、気が付くと日が落ち始め2人の休日が終わりを告げようとしていた。バスを使って機動六課近くのバス停に降り行きと同じ道を徒歩で六課へと帰る。

「………」

「………」

バスに乗ってから2人は口をほとんど開いていない。ルドガーの場合は無言状態が続いしまった事で何を切っ掛けにして話しをするか悩んでいるだけだが、はやてはあんなに楽しい一時がもう時期で終わってしまう事で寂しさを憶えてしまっている為に口数が減ったようだ。

(やっぱり名残惜しいなぁ……私にこんな一面があったなんてなぁ……)

この休日でヴィータ達やなのは達とはまた違う感覚をはやてはルドガーと一緒にいて感じていた。
六課の玄関を潜ったらこの想いと想い出は六課部隊長八神はやてに戻る事で白昼夢として記憶から消えしまうのではないかと思えてならない。そんな不透明な物がはやての表情を僅かに曇らせる。段々六課の隊舎が見え始めてきて自分が弱気になっている事に気付き心の中で自分に喝を入れようとする。

そんな時だった。

「ルドガー?その鼻歌は何なん?」

隣を歩いていたルドガーが唐突に聞いた事のないメロディーで鼻歌を歌っていた。初めて聞く音色であるが、まるで心が溶けてしまいそうな優しい音色で不思議とさっきまであった寂しさが薄れていた。

「『証の歌』って言うんだ。旋律だけで歌詞は失われているクルスニク一族に伝わる古い歌なんだ」

「そか…歌詞がないのは残念やけどそれでもええ歌やな……」

「あ
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