GGO編
episode1 銃の世界の戦友達
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媛風の女であり、「雑技団」の天才頭脳でもある。ツカサとは付き合っているのか、完全にハラスメント抵触の強さで抱きしめられているが、慌てる様子は微塵も無い。
「がははっ! 相変わらず若いな! 盛んなこった!」
「お? なんだ今日の訓練ってカメのオッサンも参加するのかよ。……ってことは明日は相当な大物狩りに行くんだな?」
「がははっ! ワシはまだ作戦を聞いてはおらんがな!」
勢いよく笑い声を上げる白髭の巨漢は、『黒鉄鋼亀』。
皆から「カメ」と呼ばれるこの髭と揉み上げの一体化した四角い顔の中年男は、STR−VITの砲台型でありこのパーティープレイでの広範囲火力を担当するプレイヤーだ。傭兵……つまりは固定メンバーではないこの火力砲台が呼ばれるということは、相当な大物を狩りに行くのだろう。
「んで、相変わらずだな、クソボーズ」
「クソボーズでは無い、グリドースだ。……貴殿も相変わらずの様で、拙僧も嬉しいぞ」
そして最後の一人は素敵なハゲ、『グリドース』。
眩しい頭を隠しもせず(というか、あえて晒し出しているように思える)、特徴的な斜光ゴーグルをかけている、「雑技団」のアタッカーだ。バランスタイプのステータスで、ピーキーな面々の多いこのパーティーではかなり場合によって武装が変わる男だが、もともとのプレイヤースキルが相当に高いようでそつなくその仕事をこなす。……ハゲだが。
と。
「んじゃあ、いきますかね」
「お? 双子はどうした?」
もうひとつ……いや、一組の固定メンバーがいないことを聞いておく。
応えたのは、ミオンだ。
「彼らは大学の前期試験にひっかかって、泣きの夏季課題中ですから、今回の狩りは欠席です」
「ああ? 大丈夫なのか?」
あっさり言う彼女に、眉をひそめて聞き返す。
おいおい、大丈夫か。いくら火力担当のカメのおっさんと前衛担当の俺がいるとは言っても、スナイパーライフルでの後方支援はMob狩りでは結構重要なはずだが。そのことを訝しがった俺に投げかけられたのは。
「大丈夫です。今回はそれに対応して、腕利きの狙撃手を雇ってありますから」
ミオンからの、意味深な微笑だった。
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