鋼の錬金術師
密談2
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「寒気を感じたんだ」
「……師匠が物騒な事呟いてるんだろーよ」
「否定出来ないのが怖いよ……」
君の師匠は一体どんな存在なんだよ?向こう見ずな君が震える程強いのか?
「……って、ノックス先生じゃん。元気?」
「シルバーバーグか。お前の錬金術もイシュヴァールじゃ随分と世話になった」
「下らねー実験でしたけど上の命令には逆らえないってね。軍属の悲しい所ですよ」
「それについては私も同感だ。あの戦いは二度と繰り返したくないものだ……」
「「……?」」
微妙な空気が場を包み込んだ。その空気は目的地に着くまで続いたのであった。
〜〜〜〜〜〜
デートかと思いきや、郊外の空家へと連れられた私達一行。ノックス先生とエルリック兄弟は早々と中に入って行った。
「湿気た場所ね。ここに何があるの?」
「人造人間だ」
「……マジで?」
「マジだ」
あんな化け物を捕まえられるなんてどんな手を使ったんだ?
「そういや何でノックス先生連れて来たんだ?」
「怪我人だと。右腕ぶった切ったらしい」
「そりゃまた……」
勇ましい。そして……、
「強いな」
「ああ自慢の臣下ダ。ええト……」
「ああ挨拶が遅れたな。国軍大佐ロイ・マスタングだ。ほら君も」
「国軍大佐メイザース・シルバーバーグよ」
「シン国皇帝の第十二子リン・ヤオ。医者を手配してくれて感謝すル」
「此方こそマリア・ロスの件では世話になった」
「いや、内密ではあるけれどアメストリス国軍大佐との繋がりが出来て幸いダ」
「こちらこそ未来の皇と繋がりが出来て嬉しいよ」
マリア・ロス……シンに亡命させていたか。
「それで?人造人間はどこにいるの?」
「こっちダ。ワイヤーで雁字搦めにしてあル」
……本当に捕まえてたんだな。肉に食い込んでる所を見ると再生途中に結んだみたいね。
「……おい何だこれは?」
「『グラトニー』と呼ばれる人造人間ダ」
「グラトニー……暴食か。変身する奴とかいなかったか?」
「いたゾ。確か『エンヴィー』と呼ばれていたナ」
「多分そいつがヒューズ殺害未遂の実行犯だ」
「何だと?」
「私は一回だけ人造人間と対峙したんだが犯人がグレイシアに化けていたのよ。ヒューズによるとその前はロス少尉だったから何か姿を変えてるんじゃないかと思っ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ