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ストライクウィッチーズ1995〜時を越えた出会い〜
第五話 ロマーニャ基地A
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にこやかに笑顔を浮かべつつ全員に給仕をするさまは、ウィッチというよりメイドさんのようだ。
「それでその、沖田さんは本当に未来から来たんですか?」
「ええ、まあ来たというか、来てしまったというか……?」
とどのつまりは壮大な迷子なので、実際問題あまり格好のいい話ではない。が、本当に未来からやって来たのだと分かると、居並ぶ一同は俄然和音に対して興味がわいたらしい。食事の手を止めて、ジーっと和音の方を注目する。
「まさか、リベリアンの冗談がそのまま真実だったとはな」
「申し訳ありませんバルクホルン大尉。私もまだ現実が信じられなくて……」
「なに、気にすることはないさ。同じウィッチである以上、我々は何時だって同志だ。よろしく頼むぞ、沖田少尉」
「は、はい!」
「なに言ってるんだバルクホルン。これは凄い事じゃないか。まるで映画みたいだよ!」
呆れ半分、驚き半分で言うのがゲルトルート・バルクホルン大尉。カールスラント空軍きってのエースであり、規律と規則に大変うるさい厳格な人物である。そして横から茶々を入れるのがリベリオン出身のシャーロット・E・イェーガー大尉。両人とも和音の時代では英雄である。
「どうしてこう扶桑のウィッチと云うのはいつもいつも厄介ごとを持ち込みますの!?」
と、そういうのはガリア貴族の出であるペリーヌ・クロステルマン中尉。日頃ツンツンしているくせに、根っこの部分でお人好しなのは、既に部隊の誰もが知るところだ。「……ほう? 私も扶桑のウィッチだぞ?」と坂本にジト目で睨まれて沈黙するところが何とも可笑しい。
(すごいなぁ……どうして私はこんなところに来ちゃったんだろう?)
歴史の教本にその名を残すような偉人、超人を前にして、和音は何とも言えない微妙な気持ちで昼食のパスタを口に運ぶ。
「あ、これ美味しい……」
「ね! ね!? やっぱりロマーニャの料理は最高だよね!」
「う、うわあ!?」
トマトの酸味が程よく効いたミートソースに笑顔を浮かべた瞬間、テーブルの下からなにやらすごい勢いで小さな塊が和音の胸に飛び込んできた。
「フランチェスカ・ルッキーニだよ! 階級は少尉で、えーと、えーと……よろしくね!」
「あ、はい。ご丁寧にどうも……って!」
――モニュモニュ
「ななな、何をしているんですか!?」
「何って、おっぱいを揉んでるんだよ?」
胸をまさぐる手の感触に、あわててルッキーニを引き剥がす和音。かたやルッキーニの方は、そんなことも分からないの? と言いたげな表情で首をかしげている。あげく、しばらく掌を動かし続けた結果、なにやら悟ったような表情でうんうんと頷いて見せる。
(この人が、本当にあのルッキーニ中佐なのぉ……?)
ロマーニャ最
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