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イーゴリ公
プロローグその二
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あまり人相のよくない二人の兵士達がそっと列から離れるのだった。
「なあエローシカ」
 赤鼻の男が白髭の男に囁く。
「戦場に行っても詰まらないよな」
「そうだな、スクーラ」
 エローシカと呼ばれたその白髭の男は赤鼻の男の言葉に頷いた。


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