暁 〜小説投稿サイト〜
イーゴリ公
第四幕その二
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
シーの大地を。
「このルーシーの大地は。全て私達のものだ」
「そうですね。ここは私達の国です」
 夫の今の言葉に頷く。それを今思い出す。
「ですから。何があろうとも」
「敗れるわけにはいかないのだ」
 彼等はそう言葉を交えさせる。そこにスクーラとエローシカがやって来た。彼等はこの日も朝まで飲んでいた。ここに来たのは酔い覚ましであった。
「イーゴリ公も敗れて」
「捕虜になった」
 歌いながら肩を抱き合い歩いている。完全な酔っ払いであった。
「英雄もこうなれば惨めなものだよな」
「ハーンは軍勢を集結させてこっちに来る」
「しかしこっちは西の敵の力を借りて」
「それを撃退する」
 ガリツキーの考えであった。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ