魔法先生ネギま!
0298話
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こか咎めるような色が混ざっていた。
その様子に苦笑しながらも、その背をポンポンと軽く叩く。
「落ち着け。そもそも今回のエヴァとネギの戦いは模擬戦のようなものだと理解はしているな?」
「え? ええ。それはもちろん」
「模擬戦というのは読んで字の如く、実戦を模した戦いだ」
「そうですわね」
俺の言葉に頷くあやか。そこに決定的な一言を告げてやる。
「なら聞くが、いざ実戦となった時に敵の全員が全員正面から戦ってくれると思うのか?」
「……それは」
言葉に詰まるあやか。エヴァはどこか面白そうな顔でこちらの様子を見ている。
ちなみにネギは大河内達4人を相手に武装解除……というより脱がされないように頑張って抵抗していた。
『風化 武装解除』
そんな話をしていると、突然ネギの声が響き渡り魔法が発動する。同時にその魔法の効果で服の大半を脱がされる4人。……そしてすかさず俺の目を覆うあやかの手。
『ラス・テル・マ・スキル・マギステル 大気よ、水よ、白霧となれ。彼の者らに一時の安息を。……眠りの霧!』
続いて放たれたその魔法により、恐らく大河内達4人は眠らされたのだろう。……俺は未だにあやかの手で目を隠されている為に聴覚で判断するしかないが。いや、念動力の結界を作れば分かるか?
そんな風に考えた時、再びエヴァの声が聞こえて来る。
「やるじゃないか、ぼーや。なら本番と行こうか。茶々丸!」
「イエス、マスター」
茶々丸のその声と共にバーニアの噴射音が聞こえ、同時にエヴァが呪文の詠唱を始める。
『リク・ラク・ラ・ラック・ライラック 氷の精霊17頭、集い来たりて敵を切り裂け。……魔法の射手・連弾・氷の17矢!』
魔法の射手が発動し、その矢が大浴場の窓を破壊する音が聞こえてくる。
「ふふふ。その調子だ、ぼーや。行くぞ茶々丸」
「その、大河内さん達はこのままでよろしいのでしょうか?」
「ん? ちぃっ、そうだな。じじぃと約束をした以上はこのまま放って置く訳にも行かないか……いや、そこに丁度いい奴がいるじゃないか。アクセル、雪広あやか。そこに倒れている2人を頼んだぞ。私はもう少しぼーやと遊んでくるからな!」
「ちょっ、待て。おい! 俺達は観客じゃ……」
エヴァの我が儘な注文に文句を言おうとしたが、隣で相も変わらず俺の目を隠しているあやかが溜息を吐きながら口を開く。
「もう遅いですわよ。エヴァンジェリンさんと茶々丸さんはネギ先生を追って外に出て行ってしまいましたわ。……これから大河内さんと和泉さんの介抱をしますが、現在の2人は霰もない姿をしています。私の言いたい事を分かってくれますわね?」
「りょーかい。目を閉じていればいいんだな?」
「ええ。……一応、念の為です
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