魔法先生ネギま!
0298話
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音が聞こえる。
「ちょ、ちょちょちょ……ちょっと、エヴァンジェリンさん!? 何でまき絵さんが裸なんですの!?」
「……いや、何でだろうな」
金切り声を上げるあやかに、どこか困惑したような声を上げるエヴァ。と言うか、何故裸? いやまぁ、ここは一応風呂なんだしそうおかしな話でもない……のか?
「エヴァ様、ネギ君に伝言伝えてきたよ」
「……取りあえず、お前は服を着ろ。誰が裸で行けと言った」
「だって、エヴァ様が大至急っていうから」
「ええいっ、貴様は本当にバカピンクだな」
その後、数分して俺の目隠しをしていたあやかの手が退けられると、そこには他の面々と同じようなメイド服を着た佐々木の姿があった。
「まぁ、その……なんだ。何があったのかは聞かなかった事にしておく」
「ああ、そうしてくれ」
折角の大人バージョンなのに、どこか情けない溜息を吐いたエヴァだった。
「ん? 来たか」
耳を澄ませていたエヴァが気を取り直してニヤリとした笑みをその口元に浮かべる。
エヴァの言葉に耳を澄ますと、確かにこの大浴場へと近付いてくる足音が聞こえて来る。その音が次第に大きくなっていき……
バァンッ!
と大きな音を立てて1人の人影が大浴場へと突っ込んで来たのは、言うまでもなくネギだった。
「エヴァンジェリンさん!」
大浴場へと入ってくるなり大声で叫ぶネギ。だが、エヴァや大河内達は休憩所の屋根の上にいる為、ネギには見つけられない。そして俺とあやかもまた、2人の戦いの邪魔にならないように大浴場の隅で密かに息を殺しているのでネギには気が付かれなかったようだ。
「……どこですか? まき絵さんを解放して下さい」
そのネギの声に応えるかのように、休憩所の屋根で1つの明かりが灯る。
その明かりに照らされる大人姿のエヴァと、メイド服を着た大河内、明石、佐々木、和泉、茶々丸。
「ふふ、ここだよぼーや。しかし、パートナーはどうした? 1人で来るとは見上げた勇気だな」
「あ、あなたは……!?」
怒りで赤く染まったネギの顔を愉快そうに見るエヴァだったが、次の瞬間にネギから放たれた言葉は意外なものだった。
「ど、どなたですか!?」
「おいっ!」
ネギのその台詞に、思わず突っ込んでしまった俺は悪くないだろう。そして俺と同じく突っ込みを入れる所だったエヴァもまた、幻影を解いて元の姿へと戻っている。
「え? ア、アクセル君!? ……それに、エヴァンジェリンさん!?」
「……しまった」
そしてその突っ込みが原因で早々に俺とあやかに気が付くネギ。
「アクセル君……いえ、突っ込みたくなる気持ちは分かりますが、シリアスな場面が台無しですわよ?」
「いや、ついな
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