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イーゴリ公
第四幕その一
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ってしまうのかしら。そうして私もまたあの方に出会えず」
 絶望が頂点になろうとしていた。しかしその時だった。
 東から。何者かが来た。それは一軍であった。
「何、あれは」
「あれは」
「何なのだ!?」
 農民達も彼等の姿を見て驚きの声をあげる。ポーロヴェッツかと一瞬思ったがどうやらそうではないらしい。何故なら雄叫びを挙げて襲い掛かっては来ないからだ。
「あの旗は」
「あれは」
 農民達は彼等の旗を見た。それは。
「ルーシーだ!」
「ルーシーの軍勢だ!」
「ルーシー!?まさか」
 ヤロスラーヴナはそれを聞いて軍勢を見る。見ればそれは確かにルーシーの軍勢であった。誇り高き鷹の旗が高々と掲げられている。それが何よりの証拠であった。

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