『東方晟成』 B
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転校した。
『世界第二位の原石』という設定で……
七月十四日 とある高校
「せ、世界第二位の『原石』!?」
「そ、それってつまり、『超能力者』ってこと!?」
小萌の説明の後、教室はザワザワと騒がしくなった。転校生『東方晟成』が『原石の能力者』だという衝撃事実に興味をもたない生徒は一人もいなかった。それは先程までばか騒ぎしていた三人も同じだった。
「ほへぇ〜! こいつはビッグニュースやん! ウチのクラスに『超能力者』が来るなんてぇ〜!」
「こりゃあ、美少女よりビッグなゲストが来たにゃあ〜♪ 」
「(『原石』……『あいつも』…)」
生徒達がどんどん騒ぎ初めて、先に進まないと感じたのか…小萌は手をパンパンと叩いて生徒達を静粛させる。
「はいはい、静かにするですよ〜。東方ちゃんに興味もってくれるのは嬉しいですけど、HRもそろそろ終わりですから、東方ちゃんへの質問は終わってからにしましょう♪ 」
「はいはい、先生! 東方君の席は何処にするんですか!?」
小萌の言葉を無視して一人の女生徒が質問した。その質問は女子生徒全員(一部除く)が気になっていたものだった。
「そうですね〜、東方ちゃんの席は〜……あそこの窓際の端っこです〜♪」
小萌が指差す場所は、先程ばか騒ぎしていた三人の近くであった。東方晟成は小萌の指差す場所に歩いていった。
「おぉ〜、転校生君♪ さっきゴメンなぁ〜♪ 僕んことは『青ピー』って呼んでな!」
「俺のことは『ツッチー』でいいぜよ? こっちも『マサやん』って呼んでいい?」
「お前等なぁ……あ、俺は『上条当麻』。よろしくな」
晟成がそこにいくと三人は友好的に接してくれた。それが嬉しかったのか、晟成は笑みを浮かべてかえした。
「おう、よろしくな」
これが、後にこの学園都市がまきおこす大事件に立ち向かう二人の青年のファースト・コミュニケーションだった。
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