暁 〜小説投稿サイト〜
IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第九十話】
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
プラズマ手刀を、ラウラの手首を掴む事でその攻撃を中断させる。

攻撃を止められたことに、その表情から驚きを隠せないラウラに対して右膝による二ーキックをラウラの装甲部分に一撃を与える。

その一撃が響いたのか若干体勢を崩したラウラ――。


「くっ……その程度――」

「まだまだぁっ!ハアァァァッ!!」


勢いそのまま、今度は左足でハイキックを繰り出し、その勢いでラウラは横へと切りもみしながら地面へと突っ伏した。

俺自身、ISを使っていても女子との模擬戦、試合においては生身部分――頭部、胸部、腹部、四肢に対しては攻撃をしていない、していたとしても装甲部分を狙う様にしている。

たとえ安全が保証されていたとしても、俺には出来ないから……俺自身の身勝手な見解であり、エゴの部分だろう。

散々刀で斬り合いした俺が言うのは説得力0に等しいがな。


「……っ…貴様…っ!」

「立て、ラウラ・ボーデヴィッヒ!!今のは対して効いてないはずだ!」


地面に突っ伏したラウラは、その怒りに満ちた瞳を俺へと向ける――。

そんなラウラに対して、俺は以前から思っていた事を口に出した。


「ラウラ、お前は俺の事を…今この場に居るシャルルも、お前のペアの未来も敵だと思っているのか?」

「ふん…当たり前だ。貴様も、デュノアも…飯山も敵以外何者でもない!」

「……そうやってお前は、クラスメイト全員敵だと思い、孤立していくのか?」

「黙れ!私には教官が――織斑教官がいればそれで――」

「良いわけないだろっ!?」

「っ…!?」


アリーナに響き渡る俺の怒声、それと同時に観客席からざわめきが起こり始めた――。


「……俺はお前のことを敵だと思った事なんて一度もない。今は試合して戦ってるが本当はこんなことしたくはないんだ……」

「ふん、綺麗事を……今は試合の最中だ、悪いが攻撃させてもらう」


言うや、ワイヤーブレード全基展開し、此方に襲ってきた――。


「ヒルト、援護するよ!」


そんなシャルルの声が聞こえ、振り向くやアサルトライフルによる射撃でワイヤーブレードを攻撃するが、多角的軌道を描くワイヤーブレードに弾丸が当たることは無く、此方に肉薄してきた。


「……っ!」


ランドホイールによる左右スラローム回避を行い、何とか避けてシャルルの元へ――。



「ヒルト、今は試合中だからしっかりしないとダメだよ!」

「……悪い。俺としてはこのまま戦わずに話し合ってからだと思ってな。――甘いよな、俺」

「……うん、ヒルトは甘過ぎるよ。――でも、僕はそういう所……き、嫌いじゃ…ないよ?」


いつもながら頬を赤く染め上げ、
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ