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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第九十話】
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プラズマ手刀を、ラウラの手首を掴む事でその攻撃を中断させる。
攻撃を止められたことに、その表情から驚きを隠せないラウラに対して右膝による二ーキックをラウラの装甲部分に一撃を与える。
その一撃が響いたのか若干体勢を崩したラウラ――。
「くっ……その程度――」
「まだまだぁっ!ハアァァァッ!!」
勢いそのまま、今度は左足でハイキックを繰り出し、その勢いでラウラは横へと切りもみしながら地面へと突っ伏した。
俺自身、ISを使っていても女子との模擬戦、試合においては生身部分――頭部、胸部、腹部、四肢に対しては攻撃をしていない、していたとしても装甲部分を狙う様にしている。
たとえ安全が保証されていたとしても、俺には出来ないから……俺自身の身勝手な見解であり、エゴの部分だろう。
散々刀で斬り合いした俺が言うのは説得力0に等しいがな。
「……っ…貴様…っ!」
「立て、ラウラ・ボーデヴィッヒ!!今のは対して効いてないはずだ!」
地面に突っ伏したラウラは、その怒りに満ちた瞳を俺へと向ける――。
そんなラウラに対して、俺は以前から思っていた事を口に出した。
「ラウラ、お前は俺の事を…今この場に居るシャルルも、お前のペアの未来も敵だと思っているのか?」
「ふん…当たり前だ。貴様も、デュノアも…飯山も敵以外何者でもない!」
「……そうやってお前は、クラスメイト全員敵だと思い、孤立していくのか?」
「黙れ!私には教官が――織斑教官がいればそれで――」
「良いわけないだろっ!?」
「っ…!?」
アリーナに響き渡る俺の怒声、それと同時に観客席からざわめきが起こり始めた――。
「……俺はお前のことを敵だと思った事なんて一度もない。今は試合して戦ってるが本当はこんなことしたくはないんだ……」
「ふん、綺麗事を……今は試合の最中だ、悪いが攻撃させてもらう」
言うや、ワイヤーブレード全基展開し、此方に襲ってきた――。
「ヒルト、援護するよ!」
そんなシャルルの声が聞こえ、振り向くやアサルトライフルによる射撃でワイヤーブレードを攻撃するが、多角的軌道を描くワイヤーブレードに弾丸が当たることは無く、此方に肉薄してきた。
「……っ!」
ランドホイールによる左右スラローム回避を行い、何とか避けてシャルルの元へ――。
「ヒルト、今は試合中だからしっかりしないとダメだよ!」
「……悪い。俺としてはこのまま戦わずに話し合ってからだと思ってな。――甘いよな、俺」
「……うん、ヒルトは甘過ぎるよ。――でも、僕はそういう所……き、嫌いじゃ…ないよ?」
いつもながら頬を赤く染め上げ、
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