七話
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句ばっかりいわないでよ!』
(いや無茶振りばっかりするなよ、もっとシンプルなやつでいいんだって)
『えー、せっかくカッコよくしてあげようと思ったのに……』
(頼むから人間のセンスに合わせてくれ)
『仕方ないわね…………これなんかどう?』
少し悩んだ後照姫が選んだのは、ただの紺色の服。
(これだな、じゃあ他は俺が適当に選ぶぞ?)
『ええ、もう悔いはないわ』
少しカッコつけている照姫に若干苛立ったが、普通に他のズボンやらを買って着替え、店を出た。
「さて、次は飯だな」
『待ちなさい、旅に役立つものも必要よ!』
(お前実は買い物好きだろ?)
『ちちちち違うわよ! 私は柏也が無駄遣いしないように必要な物を先に買わせようとしてるだけだから!』
(そうかい、で、なにがいるんだ?)
『えーとね、保存食に、ナイフでしょ、水筒にカバン、それから――』
こうして結局、俺は照姫のいう通りのものを一式買い自分の飯代をなくしたのだった。
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