第13話 卒業式と修業先
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を当たり前にすれば良いんですよ」
「サギ、どういうこと?」
おや、ネギ兄さんも一応話しを聞いていたんだ。いや、あれか。「マギステル・マギ」に反応しただけか。
「どうって。うーん、どう説明すれば良いかな? そうだ、アーニャの修行は?」
「ロンドンで占い師よ」
「へー、本場だね。例えばアーニャが占い師になるには、師匠を見つけて、占いを学び、客あしらいを学び、それを実践するわけだ」
「まぁ、そうよね」
「そういったものを学ぶのが修行で、ぶっちゃけた話し、今からロンドンの街角で、机の上に水晶球でも置いて、占い師の看板を出して、1人でも占えば、「ロンドンで占い師」っていう修行が終了ってワケじゃないよね」
「当たり前よ!」
「でしょ。つまりはそういうこと。「先生」にならないと修行が開始できないなら、日本の学校に通って、大学は教育学部に入り、教員資格を取って「先生」になる。そうするのが修行ってことなんでしょ」
「「「なるほど」」」
「実際、教員資格を取れるまで日本の学校に通えば、ネギ兄さんの魔力の暴走も治まるんじゃないかな?」
「「それはホント?!」」
「ええ。今からなら9月の小学3年生の2学期に編入できるので、小学校に3年半、中学校に3年、ストレートに入学して高校に3年、大学に4年で13年半ですか。それだけあれば、きっと治まりますよ」
「じ、13年半!?」
「ええ。日本には飛び級制度はないので最短でそれぐらいは必要ですね。当然高校大学の浪人や落第せずに卒業と同時に新卒で先生として赴任するというのが大前提ですが。まぁ、イギリスやアメリカで飛び級するともっと短くできるかも知れませんが、そこまでは知りません」
「そ、そんな………」
「いや、ネギ兄さん。そんなって言いますが、当たり前ですよ。先生って言うのは生徒を導く存在で、生徒の人生に影響を与える存在なんですよ。そういった責任を持てる人しかやるべきじゃないですよ」
「………」
「まぁ、ネギ兄さんの目標は父さんなんだし、むしろ父さんと同じ道を進めば?」
「と、父さんと?!」
「ええ。この修行は終えないと卒業資格が取れないだけで魔法が使えないわけじゃないんだから、いっそ父さんと同じように中退して、魔法世界で武者修行して、「マギステル・マギ」になれば?」
「父さんと同じか〜」「「中退なんてダメよ!」」
「バカもん!! なにが中退じゃ!!!」
さすがに中退って言うと祖父さんは怒るか。
「でも、実際問題、13年半もネギ兄さんが日本で暮らして学校に通うお金なんてないでしょ。父さんは杖1本しか遺さなかったんだし」
「そ、それぐらいはワシが出すわ!」
「良かったね〜。ネギ兄さん」
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