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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-2 Second Story~sorrowful and graceful……that occurrence~
number-16 She one's deterination
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そしてなのはに続いて燐夜が奥から翠屋に顔を出したところで、いきなり名前を呼ばれて声のした方に向くと抱きしめられていた。
燐夜の視界には、金髪しか映っていない。金髪の髪であるアリサは目の前でいきなり起こったことに目を白黒していた。となると抱きしめているのは……
「久しぶりだな、フェイト」
「……うん」
半年もの間会えなかったことでこのような行動をとってしまったのだろう。
見ると、燐夜が影になってよく分からないが、頬が若干赤らんでいる。恥ずかしさからだと思う。
燐夜の隣では、なのはが嫉妬からかフェイトをじっと見ていたが、すぐに羨ましそうな視線に変わった。
今日はちょっと特殊ではあったが、おおむねいつも通り。
これからも続いていくのだ。この団らんとした日常が。
だが、まだ誰も気づいていなかった。
平穏を壊す足音は、すぐそばに近づいていることを。いや、もうなのはとフェイトは事件として認識していた。
『魔導師襲撃事件』
そして、なのは自身が被害者であったのだから。
それでも、燐夜はこの事件に巻き込まれて、中心人物になるとは思いもしなかったのである。
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