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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-2 Second Story~sorrowful and graceful……that occurrence~
number-16 She one's deterination
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に話しかけた。


「命の保証はできないからな」
「何をいきなり……!」


恭也に自分の命を守るように忠告した後、燐夜は、木刀に柄に手をかけ目を瞑り、構えた。
恭也は、そのただならぬ変化に寒気を感じた後、自らの武器である小太刀を二本、構えた。


…………。続く沈黙。
この様子を道場入口でひそかに見ているなのはは、気が気でない。
いつ動き出すか分からない緊張感。空気が重く張りつめ、体に重くのしかかる。ここにいるだけでこの圧力。魔法戦でそう言う戦いはしてきたが、やはり一線を規すこの二人が相対するとそれだけで違う。


「…………っ」


なのはにとって、この時は息をするのさえ憚られた。


「……ふっ」


先に動いたのは恭也だった。
この重い空気に耐えられなくなったのか、それとも先手必勝の一手を取ったのか分からなかったが、なのはの目ははっきりととらえた。恭也が先に動いたのを。


恭也にとって先に動いたのは、あまりいい一手とは言えなかった。
相手の構えは明らかに居合の構えなのだ。しかし、体勢を崩すことなくずっと同じ構えを続けている燐夜に一つの恐怖を覚えたのだ。恭也は気付かなかったが、カタカタと手が震えていた。


恭也は、常人の目では捉えることのできない速さで燐夜に接近していく。
そんな恭也を見たなのはは、とっさに体が動いた。


「逃げてっ! お兄ちゃん!!」
「――――!」


そして恭也もまた、勝手に体が動いたのだろう。
すぐに足を止め、バックステップで距離を取ろうとした。だが、その行為さえもなのはにとっては遅く感じた。


「だめぇっ!!」


このなのはの叫びも無意識のうちに行ったことなのだろう。
ただ、今回だけはそれが正解だった。


実は恭也は気付かなかったが、燐夜がすでに動いていたのだ。
鞘なしの居合の構えから、一気に最高速度まで持っていき、相手を一刀のもとに切り捨てる燐夜のオリジナルの技。


――――我流、九星一白、一刀真空裂破(いっとうしんくうれつは)


当たると体の内から内臓を破壊していくらしいが、こればかりは確かめようがない。
なぜなら、これを食らったものは例外なく死んでしまっているからだ。勿論、管理局所属ということもあって、人には使っていないが。
真空の名の通り、振り切った後には真空波が起こるのだ。


今回は、なのはに言われて燐夜は何とか当たる直前のところで木刀を止めることが出来た。そのかわり、腕を若干痛めたが。
しかし、真空波まで止めることはできなかった。そもそも、振った時点で真空波が発生してしまっているのだからたちが悪い。


真空波は、恭也が持っていた防御のために交差されて出されてい
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