第10話 人は守るものがあってこそ強くなるもの
[8/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ながらも足取りが悪い。と、言うか足元がかなりふらついている。余ほど思い切り噛まれたのだろう。心底同情したくなってしまう。
「わ、私は此処では死なないわ! 私が死んだら、誰がなのはを守るの? 私は此処で死ぬ訳にはいかないのよ!」
「おいぃぃぃぃぃ! 何か話の趣旨がずれまくってる気がするんですけどぉぉ! 君って本来なのはちゃん目当てで戦ってないよねぇ? 確実にジュエルシード目当てだったよねぇ? 何時からそんな百合百合全開になっちゃったの? ってか、確実に君も僕達の仲間入りだよねぇ。確実に君も変態の道に片足踏み込んじゃってるよねぇ?」
間違いない。この子もまた銀魂クオリティに組み込まれようとし始めている。
恐らく、別の作品であればきっと真面目で控えめで可愛げのある感じで描かれていたかも知れない。しかし、こんなドSな人の元で描かれたが為に今はまだ出てきてない凄腕の女剣士並の百合百合っぽい感じの変態に成り下がってしまったのだから泣けてしまう。
「か、勘違いしないで! 私は変態じゃないわ! 仮に変態だったとしても、変態と言う名の紳士よ!」
「おめぇは何処のくま吉だぁぁ! 止めろぉ! これ以上醜態を晒すなぁぁ! これ以上醜態を晒したら、今度こそこの作品が終わるぅぅぅ! 絶対リリカルファンとかに苦情が来るよぉぉぉ!」
頭を抑えて青ざめる新八。恐らく新八の中ではフェイトは実際かなりの高人気キャラだと思われてるのだろう。そんな重要なキャラを惜しげもなく壊すこの小説に心底恐怖を感じだしているのは言う間でもない事でもある。
「とにかく、伝言は伝えたからね! 次に会ったらトドメを刺すから! せいぜい金玉を洗って待ってなさい!」
「首を洗ってだぁぁ! あんた何卑猥な事恥ずかしげもなく口走ってんだ! もっと日本語勉強しろぉ! ってか、常識を勉強しろぉ! 最悪だよぉ、まさかこの小説でまともな人ってユーノ君くらいなのぉ!」
当たらずも遠からずであった。恐らく、今の所ユーノ意外のリリカルキャラはてきめんぶっ壊れてる率が高い事が立証された。
このままだと、これから先更にぶっ壊れたキャラクターが出そうで怖い。果たして、そんな破天荒で強烈なキャラクター達のボケを自分一人で捌いていけるだろうか?
不安になってきた。
「そうだ、さっきからユーノ君が会話に参加しないのは一体何で?」
すっかり忘れていた。前回の最後辺りから全くユーノが会話に出てきてないのだ。
不審に思い足元を調べてみた。それは案外すぐに見つかった。
大きく出来た銀時の足跡と思わしき場所。其処に丁度入り込む感じでユーノがペシャンコになっていた。どうやら戦闘の際に避けきれず踏み潰されたのだろう。
銀時と同じくユーノまでもが虫の息であった。
「あああああぁ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ