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少年は魔人になるようです
第22話 世界は思ったよりも大きいようです
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んだお転婆なお姫さんだぜ!!」

「……ナギ。私の剣となり、盾となり、翼となり、雷となってくれるかしら?」

「へっ、聞くまでもねぇだろ。」


そう言うとナギはエルザさんに跪き、首を垂れる。


「俺の杖も翼も魔法も、全てお前に預けるぜ。」


誓いを立てた騎士と、優しく微笑む王女。荒涼とした大地に後光が差し、それを仲間が囲む。

イレギュラーこそあれど、それはまさに絵画の様だった。

しかし、俺は要らん小石を投擲する。


「なあ、その10人って誰の事だ?」

「え?えーと、まずナギでしょう?私、アリカ、ラカンさん、アルビレオさんに、

ガトウさん、詠春さん、ゼクトちゃん、愁磨さんにノワールさん?」

「……タカミチ、きっと良い事あるって。元気出せ、な?」(ポン

「放置プレイと言うのも、捨てがたい物ですよ」(ポン


俺とアルに続き、皆がタカミチ(orz)の肩を叩く。


「あ、いえ、ごめんなさい、タカミチ君!!

忘れていた訳ではないのよ?!ほ、ホラ、子供は勘定に入れてないのよ!!」

「エルザさん。」(ニッコリ

「な、何かしら?」

「アリアとテオにも謝っておきましょうか。あと、ここに居ないクルト君にも。」

「い、いえ、その、だから、忘れていt「謝れ。」

……ごめんなさいぃぃぃぃぃいい!!」

「…なぁ詠春。なんで愁磨はあんなにキレてんだ?」

「恐らく、アリアちゃんを無視されたからじゃないか……?」

「フフ・・。今はテオドラ様も、ですね。」

「……なんであいつは全方位にモテるんだろうな?」

「間違いなく、間が良いからですね・・。

白馬の王子様になるチャンスが勝手に転がり込んで来るのですよ。」

「ずっりぃよなぁ〜〜。」

「「「「「お前(あなた)が言うんじゃねぇよ(言わないでください)!!!」」」」」

「なんでだよ?!」


どんな未来が待っていようとも。『紅き翼』は、今日も平和です。


Side out


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