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少年は魔人になるようです
第22話 世界は思ったよりも大きいようです
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がでかかったらしく、テオの声が上ずった。が、今は無視しよう。


「……テオは、俺を本気で……好きなのか?」

「あ、改めて聞かれると恥ずかしいが……、今一度言おう。

わ、妾は……愁磨の事が好きじゃ!!」

「そう、か……。でも、俺は、テオをそう言う対象と見れてないぞ……?」

「妾はまだ子供だが……その位分かっておる。

だが、いつか愁磨から好きだと言わせてみせるのだ!!」


・・・何かデジャブった・・・?アリカさん、顔赤いッスよ?

まぁ、テオが本気かどうかは分かった。


――――じゃあ、俺と一緒に来るか?


そう言おうとした。・・・いや、感覚としては言った。


「…………………………。」


しかし、俺の口からは何も言葉が出ない。口を動かすことすらできなかった。

そう・・・、これを表すなら、『口に出す事が許されない』?

いや、もっと上位的な・・・?多分、『考える事すら許されていない』レベル。


「ど、どうしたのじゃ、シュウマ?」

「シュウ………?」


アリカとノワールが俺の異変に気付く。


「ああ、いや……。なんでもない。」


今までは何も無かったから、半信半疑だったが・・・。


「―――テオ、お前の気持ちは嬉しい。」


俺の言葉にテオはポカーンとなったが、徐々に嬉しそうな顔になる・・・。


「だが、すまない。テオを、一緒に連れて行く事は出来ない。」


だが、次の言葉で三人の動きが止まり、次の瞬間テオが泣きそうになる。


「え、あの、シュウ?あなた的に前文と後文が貴方的に合わないんだけr――。」

「……テオ、お前は皇女として頑張ってくれ。

呼べば、何時でも駆け付けてやる。だから、今は………。」


ノワールの言葉を黙殺し、テオに目線を合わせながら言う。


「――――!!」(グシグシ


テオは溜まっていた涙を乱暴に払い、俺の方を見る。


「分かったのだ!…しかし、勘違いするでない。愁磨の事を思ってだ!

諦めた訳で無いぞ!!」


・・・・なんだよ、成長なんてしなくても良い女じゃないか。


「ありがとう、テオ。……ごめんな。」

「気にするでない!亭主の事を考えられるのは妻としての義務じゃ!!」


そうか、と呟き、ふとナギ達の事を思い出す。


「そういやあいつ等―――――」


振り向くと、ナギはエルザさんと向かい合って――


「それじゃあ、私達が世界を救いましょう。

世界の全部が敵、こちらの仲間は、最強なだけのたった10人。

フフフ、とっても楽しそうじゃない。」

「ハ、ハハハハハハ!と
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