魔法先生ネギま!
0297話
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「ああ。エヴァの事だ。女子供に危害を加えたりはしないだろうさ」
「操るというだけでも十分に危害になってるような気がするけど」
「千鶴のいう事も分かるが、後遺症を与えないという条件で近右衛門の許可も下りている」
「アクセル君。大浴場に」
恐らくエヴァに操られている為だろう。いつもの大河内とは違い感情が平坦になっているような気がする。
「ま、折角の招待だし行くとするか。2人はどうする?」
「もちろんお供いたしますわ。何しろ私はアクセル君の従者なのですから」
俺のその質問に何の躊躇いもなく頷くあやか。千鶴もまた同じように頷く。
「アクセル君の保護者としては、1人で行かせる訳にはいかないわね」
「出来れば千鶴には残って欲しいんだがな」
「あら? 何故かしら」
俺の言葉に小首を傾げて尋ねてくる千鶴だが、それが正直な俺の本音だ。何しろあやかは仮契約をしているので俺の無尽蔵とも言える魔力を使った魔力供給を受けられるが、千鶴には特にそういった要素が無いのだ。魔法にしたって、1矢程度だが魔法の射手を使えるようになったあやかと違ってまだまだ火よ灯れとかしか使えない初心者だ。
その辺を微妙に言葉を濁しながら説明すると、少しの間何かを考えていたがすぐに頷く。
「しょうがないわね。確かにアクセル君の話は筋が通ってるわ。それに夏美ちゃんをこのまま放って置く訳にもいかないし……」
「悪いな」
「いえ、でもこれだけは教えて頂戴。もし、私があやかと同じような立場だったらその時はきちんと連れていってくれた?」
あやかと同じような立場? それは魔法の射手を使えるようになっていたらという事か。
「ああ、最低限自分の身を守れる程度に行動出来るのなら……な」
本当の戦場に連れていくのはさすがに危険だが、一応今回は命の保証がされている模擬戦なのだ。まぁ、本来なら模擬戦なんだから今の千鶴を連れていっても特に危険は無いのかもしれないが、その辺は最低限の自衛程度は出来て貰わないと困るしな。
「分かったわ。……あやか、アクセル君の事、お願いね」
「ええ、アクセル君に関しては私に任せて下さいまし。それにネギ先生に関しても可能な限り手助けを……」
「いや、今回の俺達の立場はあくまでも観客だからな。手出しはしない方がいいぞ」
「……わかりましたわ。では、せめて精一杯応援させて貰います」
「じゃあ、大浴場に行こうか」
大河内に先導され、俺とあやかは大浴場へと向かった。
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