第21話 魔人は周囲を増やすようです
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俺達は今、愁磨が置いて行った飛行艇で『夜の迷宮』まで飛んで来た所だ。
「・・・ナギ。賭けをしませんか?」
「あ?こんな時になに言ってんだよ?」
「なに、簡単な賭けです。終わっているか、始まっているか、です」
何、訳のわかんねぇ事言ってんだ?
「愁磨の事だから終わってるに決まってるじゃねぇか。」
「フフ・・、では、勝った方が負けた方の今夜のおかずを貰うと言う事で宜しいですか?」
「よく分かんねぇけど、良いぜ!だけど、今はエルザを助けねぇとな……!!」
「フフフフフ・・・・そうですか。」
俺の言葉に、アルが何故か笑う。
「あ?何で笑ってんだよ?」
「いえいえ、貴方はそれで良いのです。まぁ、貴方達は問題無いのですがね・・・。」
やっぱアルの言う事は訳分かんねぇぜ。
「二人とも!!もう着くぞ!!」
「・・・普通、ここまで来るのに少なくとも数日掛るのですが・・・。
10分掛っていませんよ・・・?」
アルがなんか頭抱えてっけど、速ぇ方が良いだろ?
「おっしゃ!いッくぜぇ!!!」
ババババババ!!
全員が、止まった飛行艇から飛び降りて着地する。
ま、愁磨が全員ぶったおしてんだろうから。
「さて、閉じ込m「侵入者だーーーーーーーー!!!!」あ?!」
出て来たのは統一された格好の人、人、人。
200人くらいか?って――――
「愁磨は何やってたんだぁぁぁぁぁぁぁ?!」
「フフ・・聞くまでもないでしょう?」
「知らねぇよ!くそ!!
来たれ雷精、風の精。雷を纏いて吹けよ南洋の嵐!『雷の暴風』!!」
ゴォォォォォォオオ!!!
愁磨め!後で覚えてやがれ!!
――――――――――――――――――――――――
subSide エルザ
さっきから何度も爆発が起こっているのだけれど・・・もしかして、
ナギ達が来てくれたのかしら・・・?
「第一王女殿……。これは、もしかして…。」
一緒に閉じ込められている褐色肌の女の子、帝国第三皇女のテオドラ様が期待を込めて聞いて来る。
「ええ、『紅き翼』の皆ですよ。思ったより早かったです。」
「そうか!かの『紅き翼』が来たとなれば安泰じゃな!!
して、……あの『アーカード』は本当に居るのかの?」
「ええ、いますよ。でも、噂なんて信じない方が良いです。
実際に会えば分かると思いますよ?」
「(・・・ボソッ)」
「?今、なんて仰いましたか?」
「い、いや、何でも無いのじゃ!!気にするでない!」
テオドラ様の事が気に
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