暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜妖精郷と魔法の歌劇〜
陰謀と計略
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ンダーが最大勢力になったのは初代シルフ領主を罠にはめて殺したからなんだよ」

「……なるほど。シルフ族がサラマンダーと仲が悪いのはそれが原因なのか」

「そゆこと。………キリトにーちゃんはこのまま世界樹に行ってもいいんだよ?もともとスプリガンには、関係のない話しだし」

素っ気なく放たれた言葉。

何の気負いもなく、ただただ世間話でも、天気の話しでもするかのように放たれたそれは、なぜだか俺をひどく不快にさせた。

しかし、ここでキレるのは年長者としてどうかと思うので、俺は負けず劣らずしれっと言った。

「レン。きっとこの世界、仮想世界でも現実でも関係のない人間なんていないんだよ。人間、その気になれば誰とでも関係を持つことができるんだから」

ちょっと臭すぎたかな、と俺が鼻の頭を掻いていると、眼を丸くして俺の言葉を聞いていたレンとカグラは顔を見合わせた後に────

大爆笑した。

「ぶ、ぷわーははははあはははっ!く、臭すぎだよキリトにーちゃん!ぷ、あっははっはっははは」

これ以上ないくらい大爆笑するレン。その隣で、上品にくすくす笑うカグラ。

しかも、なんたることか黒狼のクーまでもが大きな口の端を持ち上げてくつくつと笑っているではないか。

やがて、ひーひーと呼吸困難に陥っているレンに変わって、カグラが言った言葉は簡潔だった。

わかりました、と。
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