魔法先生ネギま!
0296話
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お前らしいと言えばらしい話だ。……ん? 起きたか」
俺とエヴァが会話をしているとそれが五月蠅かったのかネギが目を覚ます。
「ん……はっ、しまった。寝てた。大丈夫ですか、エヴァンジェリンさん」
「大丈夫だ。見た所、随分と世話になったようだから今日の所は見逃してやる。風邪は治ったからさっさと帰れ」
そっぽを向いてそう告げるエヴァだが、その頬は照れで赤く染まっていた。
それに気が付いたのか、気が付かないまま無意識なのか。とにかくネギは持っていた決闘状を懐へとしまい込む。
「取りあえず今日はこの辺で失礼します。決闘状も今日は仕舞っておますね。じゃあ、僕はこの辺で失礼します」
ペコっとばかりに頭を下げて、部屋を出ようとするネギ。だが、その慌てぶりが気になったのだろう。どこか観察するようにネギを見ていたエヴァがふと気が付く。
「……おい、貴様。何故寝ながら杖を握ってたんだ?」
エヴァのその言葉にビクッと震えるネギ。
それだけでネギが何をしたのか分かったのだろう。ピクピクと頬を引きつらせる。
「まさか、貴様……私の夢を?」
ゴゴゴ、とばかりに魔力を溢れさせるエヴァ。
「何を見た!? どこまで見たんだ。言え貴様ぁっ!」
「べ、別に何も……」
「嘘をつけーっ! 貴様等は親子揃って……殺す! やっぱり今殺す!」
「うひぃーっ!」
目の前で行われているやり取りを見ながら、溜息を一つ。
「やれやれだ」
「……おい、アクセル。まさか貴様もお咎め無しだと思ってるんじゃないだろうな?」
ギロリとした視線で俺を睨みつけるエヴァだった。
その後は、茶々丸が帰ってくるまでネギと共にエヴァから逃げ回っていたのだった。
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