魔法先生ネギま!
0296話
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が出来る! 行くぞチャチャゼロ!!」
「アイサー、御主人!」
エヴァとチャチャゼロがそう叫びながらサウザンドマスターへと襲い掛かっていく。それに対してサウザンドマスターが取った手段は、ただ自分の場所を調整するかのように小さく動いただけだった。
……調整?
その様子に微妙に違和感を覚えたが、エヴァはそれに構わずにサウザンドマスターへと向かって突っ込んでいく。
隣ではネギもまた、2人の魔法使いによる派手な魔法戦が起きると予想していたのだろう。どこか期待した表情で2人の激突を眺めていたが……
「うわぁっ!」
サウザンドマスターのすぐ手前でエヴァンジェリンの踏んだ地面が崩れ去り、チャチャゼロごとその地面の穴へと埋まる。
「こ、これは!?」
「落トシ穴ダ、御主人!」
「見れば分かる!」
そこから先は、何と言うか酷かった。落とし穴に用意された水か何かで碌に身動きが出来ないエヴァ。そこにサウザンドマスターがニンニクや長ネギをまるで料理でもするかのようにドボドボと豪快に放り込み、かき混ぜる。吸血鬼ならニンニクが苦手というのは理解出来るが、何故長ネギも苦手なんだろうな? そんな風に思っている間に、長身の女だったエヴァは今の俺も知ってる同年代程度の少女の姿へと変化する。……と言うか、会話を聞くには幻術で姿を変えていたらしい。魔法で勝負しろと告げるエヴァに、自分は魔法学校中退で5〜6個しか魔法を使えないと自慢気に言い張るサウザンドマスター。千の呪文の男と書いてサウザンドマスターと読むのに実は10個も魔法を使えないとかどうなんだろう。
サウザンドマスターに、自分のどこがイヤなのかと尋ねるエヴァだがガキだったりおばはんだったりとまともに相手にはして貰えず……かなりの魔力を使って登校地獄の呪いを発動する。
……目算だが、俺のSPにして100以上は使った呪いじゃないだろうか。その量の魔力を暴発させずに呪いを完成させるその技量は確かに英雄と呼ばれるに相応しいだろう。……5〜6個しか呪文を使えない千の呪文の男であったとしても。
「……はっ!?」
その声と共に、視界が再び変わる。目に入ってきたのは、先程まで俺達が存在した海辺の砂浜ではなくエヴァの私室だ。
「アクセル?」
「起きたのか」
「ああ。……ぼーや?」
俺に声を掛けた事により、自分のベッドに顔を突っ伏して眠っているネギに気がつくエヴァ。
「何でこいつがこんな所に……」
「茶々丸に言われて俺と2人で看病してたんだよ」
「茶々丸に? 貴様が?」
疑わしそうなエヴァの視線に苦笑を浮かべながら口を開く。
「とは言っても、大部分をやったのはネギだがな。俺がやったのはカーテンを閉めるくらいだ」
「ふん、なるほどな。
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