魔法先生ネギま!
0296話
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ん、サウザンドマスター……待て。……やめろ……」
「サウザンドマスター? それって……」
エヴァの寝言に、チラリとネギの方を見る。そこにはどこか真面目な顔でエヴァを見つめるネギの姿があった。
「……アクセル君。女の子の夢を覗き見するのっていけない事だよね」
やはり父親の事が気に掛かる、か。
「さて、どうだろうな。だがネギとエヴァは一応現在敵対中だろう? なら情報収集的な意味ではありなんじゃないか?」
「本当にそう思う?」
「ああ」
「……その、悪いんだけどアクセル君も一緒に来てくれないかな」
「来て? どこに?」
「エヴァンジェリンさんの夢の中」
そう言って、杖を構えるネギ。
『ラス・テル・マ・スキル・マギステル 夢の妖精 女王メイヴよ、扉を開けて夢へといざなえ』
その呪文をネギが唱え終わると、俺はいつの間にかどこかの砂浜に立っていた。……全裸で。
「おい、ネギ? 何で全裸?」
「あ、ゴメン。そういう仕様なんだ」
この魔法を作った奴は一体何を考えてこんな仕様にしたのやら。
そう思いつつも、周囲を見ると海辺の近くに2人の人影を発見する。
金髪のロングヘアーをした長身の女と、ローブを被っている魔法使いらしき男。
……ローブを被っている魔法使いとなると、俺が吸収した魔法使いを思い出してどうもいい気分がしないな。
そう思い、視線を金髪の女の方へと向け……ソレの存在に気が付く。
「え、あれ? あれってチャチャゼロか?」
そう。金髪の女が持っている人形。それはどこからどう見てもキリングドールのチャチャゼロだ。つまりは……
「あの女がエヴァンジェリン?」
「これが昔のエヴァンジェリンさん? 今と全然違う……」
ネギもまたあの金髪の女がエヴァだと認識したのか、驚きの表情で眺めていた。
当然の事ながら、そんな俺達を他所に2人の会話は続いていく。
「ついに追い詰めたぞサウザンドマスター。まさかこの極東の島国まで私から逃げ続けるとはな。今日こそ貴様の血肉を私の物にしてくれる」
「『人形使い』『闇の福音』『不死の魔法使い』エヴァンジェリン……恐るべき吸血鬼よ。己が力と美貌の為にどれ程の者を毒牙にかけた? その上、俺を狙い何を企むかは知らないが……諦めろ。何度挑んでも俺には勝てんぞ」
ローブから微かに覗く赤毛とどこかネギに似た顔立ちが、あのサウザンドマスターと呼ばれた人物とネギの関係を如実に表している。
「うわ、この人がサウザンドマスター。僕のお父さん? か、格好良い。すごいすごい。まさに僕のイメージ通りの最強の魔法使いだ」
ネギもまた、そんなサウザンドマスターを見て喜色満面に喜んでいた。
「パートナーもいない魔法使いに何
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